2007-01-01から1年間の記事一覧

2007年大晦日

とり止めもないことを書いているうちに今日は大晦日、とにかく月日のたつのは早い。 脳梗塞のリハビリのためにワープロで文章を書く練習をしたのはいいが、ついそれが便利で読みやすいため、ペンで文字を書くことが疎かになり、こちらの方はちっとも回復して…

卵さんありがとう 続編

物皆値上がりするなかで不思議なことに卵の値段だけは安い、それどころかいつもの年であれば年末の需要で卵の値段が高くなるのだが、今年は様子が違う、理由は生産が過剰であり、その分価格が安くなっている。 生産過剰になる理由は、その前の段階で高卵価が…

卵さんありがとう

「私は卵を崇拝している。実家の割烹旅館にはいつも卵があり、それをご飯にかけさえすれば、ひもじさをしのげたからだ。それから何度となく卵に命を救われた。卵さんありがとう」 これは日本経済新聞の名物コラム「私の履歴書」に現在連載中の俳優森光子さん…

骨壷 その二

仲間の石屋Kさんはとても商売熱心だ、彼で四代目というからもう100年以上同じ仕事をしていることになる。 同じ深谷市内でも利根川のすぐそばで仕事を続け、まもなく五代目の息子さんに引き継ごうとしている、歳は60を越えたばかりである。彼によれば、…

骨壷 その一

生前から自分の入る骨壷を用意し、折りに触れそれを眺めその日のことに想いを定め、今日を生きるよすがとしている人がいる。私の身の回りでは個人新聞「ならないタイコ」発行のM先輩で、歳は75歳を越えていられるであろう、Mさんは手書きの新聞を月に一回…

「神さま仏さま展」

いろいろな晩年の過ごしかたがあるもんだ。 私の住む所から車で5分もかからない所にTさんは住んでいられる、お歳はもう75歳を越えているだろう。 学校の先生を勤め上げ、あとは自分で「よろず屋義一の手仕事」と名乗るほど、木彫、陶芸、写真、、、と守備範…

鶏友Kさん

また一人、鶏友Kさんを亡くした。 もう40年前になるだろうか、私がまだ相模原市で養鶏をやっていたころ、彼は秦野市で同じく養鶏をやっていた、歳も同じであり長男も同じ頃生まれたり、お互いに気があって行き来していた。 その後、彼は農場の立地条件を生…

オランダの快老人

このところびっくりするような快老人に会うことが続いている。 クロアチア旅行で快老人の姉妹に会ってから大いに刺激を受けたらしく、地元埼玉県東松山市で行われている”日本スリーデーマーチ”に参加した、今年は30回の記念大会で、これは毎年11月の”文…

ぶらりクロアチア 番外

クロアチアについて書いていると限がない、それほど刺激的な旅であったのだが、ぼつぼつ切り上げることとしよう。 旅の冒頭に快老人姉妹のことに触れたが、締めくくりにも彼女たちに登場してもらわざるを得ない。 88歳、84歳の姉妹コンビは二週間の全行…

ぶらりクロアチア ドブロヴニク(Dubrovnik) 三

ドブロヴニクに滞在していた時、夕食後有志で民族舞踊を観に出かけた、会場は城壁に囲まれた旧市街の外で海に面した古ぼけた建物の地下室にあり、300人は収容できるだろう、周囲は石の壁でかこまれ、なにか異様な雰囲気のある場所であった。 民族舞踊はと…

ぶらりクロアチア ドブロヴニク(Dubrovnik) 二

ドブロヴニクのような古い街になるとその歴史には輝かしい眼も覚めるような部分と、眼を覆いたくなるような影の部分がある、今日はその悲しい部分に触れなければならない。 近くは1991年、クロアチアがユーゴスラビア連邦から独立した時、独立に反対する…

ぶらりクロアチア ドブロヴニク(Dubrovnik) 一

今回の旅の目玉はドブロヴニク(Dubrovnik)を訪ねることにあった、出かける前はその都市の名前すら知らなかったが、「アドリア海の真珠」といわれ、ヨーロッパの人たちには昔から人気のあるスポットらしい。 この町にゆっくり三日間逗留した、若いときには寸…

ぶらりクロアチア 神々の争い

クロアチアの古い町々を歩いていると驚くことにぶつかる、スプリットの町を訪ねた時のことだが、ここは古くはローマ時代(AC300年前後)に建設された城砦都市がそのまま残り、時代が変わるとともに新しい建造物が付け足され、あるいは改造されているが基本設計…

ぶらりクロアチア 怪老人

ひょんなことから二週間クロアチア周辺をうろつくことになった、カミさんの仲間たちが企んでいた旅行に一人欠員が出て、急遽私がついて行くことになった。 恥ずかしい話だがクロアチアが世界地図の何処にあるのかさえ分からない、わずかにWサッカー戦で全日…

智鶏会(ちどりかい)

先日、「智鶏会50周年記念会」の案内をもらい出席して欲しいとあった、あいにく当日は旅行中で残念ながら出席できないと伝えた。 私が二十歳代で親父の仕事を継ぎ養鶏の仕事をはじめたのだが、当時東京を中心に関東近県の研究熱心な養鶏家が集まって自主的…

高齢者運転講習

田舎暮らしは自動車が運転できれば快適であるが、それが出来なくなると途端に不自由になる。 「ほととぎす自由自在に聞く里は酒屋へ三里豆腐屋へ二里(江戸狂歌)」ではないが日常の生活にも支障をきたすので、私の周りでは歳をとっても皆元気に車を運転して…

旭川

札幌にいる間に旭川市の「旭山動物園」へ一日がかりで行ってきた、以前に一度訪ねたことがあるが時間が限られていたのでもう一度行きたかった、子供たちは勿論のこと爺さん婆さんも本当に楽しめる。 私は商売がら動物が好きだから、いろんな所で動物園を見て…

札幌 

先週の四日間カミさんと札幌にいた、じっくり腰をすえてそこに居たのは初めてのことで、いつもは仕事がらみで北海道に来ても用事がすむととんぼ帰りをしていた。 有難いことに仕事を引退してからは時間も自由にとれる、札幌では「第46回全日本スクエアダン…

山栗

今朝、久しぶりに櫛挽ヶ原を散歩した、気温も20度Cをきって涼しくとても気持ちがいい、10日ほど前まで日中の温度が40度を超えていたとはとても思えない。 今年熱中症で亡くなった人は私の住む埼玉県が一番多く、しかも65歳以上がほとんどであったと…

秩父歩き遍路 番外

5月の半ばから7月の後半にかけて大体週一回くらいののんびりしたペースで34ヶ所のお寺を歩いていたのだが、終わってみるとなんだか淋しくなってしまった、そこで学生時代からの友人を誘って札所のハイライトを一晩泊まり車で廻ることにした。 誘ったU先…

肉卵牛乳は身体に悪い?

昨日(8/16)は私どもの農場のある埼玉県北部の熊谷気象台は日本最高の40,9度Cを記録した、なんでも74年ぶりの記録更新であるとのこと、人間さまが熱中症死するくらいだから、ニワトリたちにとっても辛い一日であった、なかには熱中症死するものもいた…

ミスターホタル

私の仲間に変わった男がいる、ミスターホタルと言われるTさんだ、歳は65を越えたところであろう。 近くで女性用ドレスの縫製工場をやっていて、今は仕事を息子さんに任せている。 もう15年以上前になるであろうか、彼が平家ホタルの人工飼育を自宅で始め…

内視鏡検査

大腸がんの手術をしてからかれこれ5年になる。 このまえ病院に行ったら私の腹を切った先生がいて、「もう一度再検査しましょう」と言われこちらはギクリとしたが、この先生のお陰で命拾いしたとの思いがあるからなんでも云う事を聴く。大腸の内視鏡検査は何…

秩父歩き遍路 その八 満願

今日で八日間にわたる秩父歩き遍路も満願となる、34番水潜寺を残すだけとなった、皆野駅から西武バスに乗って馬頭尊前で下車、遍路古道を立札峠を越えて3時間山道を行けばそこに着く予定。 バスを降りると後ろから大きなザックを背負った一人の青年が歩い…

秩父歩き遍路 その七

今日はとんだヘマをやらかした、一日でニケ所、31番観音院と33番菊水寺を回れば良いので気がすこし緩んでいたに違いない、観音院の巨大な石の仁王様をあとにした頃には生憎小雨が降りはじめた、がんばって小鹿野のバス車庫まで歩いたがついにダウン、こ…

秩父歩き遍路 その六

秩父駅から小鹿野町行きの西武バスにのり小鹿野警察署の前で降りた、ここから歩きだして大日峠を越え32番法性寺に着く予定だ。 谷川を越え、人一人やっと通れる鬱蒼とした遍路古道を登りはじめた、「熊出没注意」と立て看板があり、肝を冷やす。 遍路鈴を…

トウモロコシとエタノール燃料 その二

トウモロコシとエタノール燃料 その二確か今年の一月、この話題に触れたことがある、今までトウモロコシが人間の食料と家畜の飼料用に生産されていたものが、自動車燃料用エタノールの原料として使用されトウモロコシをめぐって食糧と燃料が競合しているとい…

秩父歩き遍路 その五

今日は曇りと小雨のなかを25番札所の久昌寺から29番長泉寺まで歩くことが出来た。 歩く順番はそのとおりには行かなかったが、印象に残ったのは26番園融寺の岩井堂である。 朝、7時半ごろ円融寺に着き境内で相棒と握り飯を食べていると、お坊さんがわ…

たまニコ プロジェクト

「たまご屋業界に面白い青年がいる」、と「たまご博物館」の高木 伸一館長がメールをくれた。 http://homepage3.nifty.com/takakis2/ この高木さん自身が変わった人で、NTTのシステムエンジニアをやりながら、大好きな「たまご」のためにネット上に「たまご…

秩父歩き遍路 その四

今日はとても景色の良いところを歩くことができた。 札所19番龍石寺から24番法泉寺は荒川をはさんで秩父市街の対岸にあり、小高い丘から荒川越しに町が見下ろせる、市街地からいくらも離れていないのにまるで別世界のようだ。江戸時代、秩父の札所めぐり…