たまご屋爺さんの独り言  新聞  20210409

 

 たまご屋の現役を離れてもう20年以上になるが今でも変わらぬ習慣がある。

日々変わる鶏卵相場は日本経済新聞に載っていたので必ずそれを読んでいた。

その新聞を今でも読んでいるが何時の間にか紙からデジタルになっている。

 

最近その新聞を読んでいたら私たちの業界のみならづ日本の畜産業界全体に大変なことが起きている。

飼料価格が暴騰しているのだ、特に今年になってからの値上がりが激しい。

これは飼料の主な原料となるトウモロコシ大豆などの値上がりが激しいのと海上運賃の上昇、為替の円安が重なったものだ。

 

主原因のトウモロコシ大豆の値上がりは中国によるそれらの爆買いによる。

中国は日本と同じくそれらの国内生産量は家畜用に回すことが出来ず輸入に頼らざるを得ない、それらの産出国はアメリカブラジルなどだ。

中国は昨年アフリカ豚熱(コレラ)によって国中の半分近くの豚を失った、その回復途上にあり飼料需要が急速に拡大している。

 

これらが原因で近々日本国内の食料品の値上がりが心配されるが、事々左様に世界中の経済はつながっている。

まだ当分新聞から目を離せない。

 

ニラ花 櫛挽(深谷市)にて