番外 ブータンの卵事情

番外 ブータンの卵事情

肝心なことを忘れていた、ブータンの卵事情である。
そのことは旅行中も、野外市場やお店での卵売り場の写真を撮った記憶はあるが、その値段が幾らして、流通はどうなっているか聞くのをさっぱり忘れてしまった。
今までよその国を訪ねた時には、必ずといって良いほどその記録を取っていたのだが。
ブータンの野外食品売り場でも、商店街の食品売り場でもその値段は表示されていない。すべて相対による交渉で値段は決まる、卵も例外ではない。
現地ガイドのAasish君に連絡が取れたので、卵1ヶの値段を聞いてみて驚いた。なんと日本円にして1ヶ20−30円もする、その所得水準からすれば彼らにとって1ヶ200−300円にも相当する。
つまり、ブータンの一般の人たちにとって卵は貴重品であり。病気の時でもなければ食べさせてもらえない食品なのだ。
もう少し詳しく彼から話を聞くと、いつもは国内産の卵が需要に間に合わず、隣のインドから輸入しており、それが鳥インフルエンザのため輸入が途絶え現在高値になっているとのことであった。