2019-01-01から1年間の記事一覧

たまご屋爺さんの独り言 2019年 暮

たまご屋爺さんの独り言 2019年 暮 今年もいろいろな事があった。 特に台風19号にはなす術がなかった、自然の優しさと共に恐ろしさをイヤっというほど知らされた。 毎年のことだが12月になるとその年を振り返ったり、過去の記録などを見る機会が多い。 …

たまご屋爺さんの独り言 日本のたまご屋冥利

たまご屋爺さんの独り言 日本のたまご屋冥利 たまご屋の仕事に関わってほぼ60年、それはアッという間に過ぎてしまった。 それは第二次世界大戦後に日本がその混乱期を抜け出し、高度成長期を経た後そのバブルは弾け長期の低成長期に入った時期に重なる。 …

たまご屋爺さんの独り言 アショカ王の残した言葉 耳が遠くなったので本を読んで過ごすことが多くなった。 ところが本の字が小さいとすぐに眼が疲れる、読書用の拡大鏡を手に入れるなどいろいろと工夫してみたがどうも上手くいかない。 私の耳と同様、眼も耐…

たまご屋爺さんの独り言 人造卵

たまご屋爺さんの独り言 人造卵 受信トレイ x たまご屋爺さんの独り言 人造卵 A bottle of Just Inc. Egg plant-based scramble Photographer: Gabby Jones/Bloomberg この写真はJust社の「Just Egg」である、今アメリカで人気のある植物蛋白をベースとした…

たまご屋爺さんの独り言 世界畜産事情

たまご屋爺さんの独り言 世界畜産事情 このところ世界の畜産の変化が激しい。 特に中国での変化がその国だけでなく世界中にその影響が広がっていくことだ。 現在の米中経済冷戦の影響が、あらゆる分野で世界中に拡大しているように私どもの属する畜産の世界…

たまご屋爺さんの独り言 たまご祭り

たまご屋爺さんの独り言 たまご祭り 先日私どもの農場で「たまご祭り」があった。 私が旧岡部町櫛挽(現深谷市)の開拓地に世話になってから既に50年を超えている。 私は遅れてこの地に入植させてもらったので、困難そのものであった開拓の苦しさには立ち…

たまご屋爺さんの独り言 FaceBook(FB)

台風19号大変な被害です、生き物を飼っているといつもこの時期心配です。 なにも無かったように金木犀の花の香りが漂います。 櫛挽(深谷市)にて たまご屋爺さんの独り言 FaceBook(FB) 私がFBに興味を持ったのは今から9年前74才の時であった。 物好き…

たまご屋爺さんの独り言 耳が遠くなった その二 了

たまご屋爺さんの独り言 耳が遠くなった その二 了 耳が遠くなると人との付き合いが狭くなる。電話でのやりとりが億劫になり、それでの付き合いが減る。講演会などでは例えスピーカーを使ってくれても聞き分けにくい、そう云う所へはだんだん行かなくなる。 …

たまご屋爺さんの独り言 耳が遠くなった その一 最近特に耳が遠くなり、カミさんとの会話も大声で怒鳴り合わないと通じない。 私の父も晩年同じようなことをしていたので遺伝的なものかも知れない. 同じTVを見ていても同じ音量ではカミさんに聞こえても私に…

たまご屋爺さんの独り言 小山川歩き 歩き止め

また台風が近づいています、いつの間にやら9月も月末になりました。 辺りは彼岸花の赤色が眼につきます。 たまご屋爺さんの独り言 小山川歩き 歩き止め ついに小山川を歩くことを止める日が来た。 淋しいことだがやむを得ない。 歩き仲間K、F、Mと週1-2回…

たまご屋爺さんの独り言 人造肉の時代? その二

たまご屋爺さんの独り言 人造肉の時代? その二 今朝(9月7日)の日経新聞を見て驚いた。 人造肉とは云わず植物肉(Plant Based Meat)としてあったが、かなり大きなスペースで記事になっていた。 見出しには 【米 植物肉市場 成長際立つ 新興メーカー、KF…

たまご屋爺さんの独り言  モネの睡蓮

たまご屋爺さんの独り言 モネの睡蓮 暑さもようやく収まったころ東京上野の西洋美術館に出かけた、「モネの睡蓮その修復画」を見るために。 こういうと「お前は馬鹿に絵に詳しいな」となりかねない、何のことはない先日NHKのTVを見ていたら「モネの睡蓮その…

たまご屋爺さんの独り言 人造肉の時代? 古くから付き合いのある知人N氏より毎週一回「世界の畜産情報」を頂いている。 彼は長年日本の代表的な飼料会社にいた畜産のエキスパートで、退職された今でも情報を収集し発信している。 私はそれを読むのを楽しみに…

たまご屋爺さんの独り言 卵一ケ三億円? 今卵が安くて一ケ十円の時、PCを見ていたら「卵一ケ三億円?」こんなニュースがあった。 暑さ続きで頭がおかしくなったわけではない、まじめな話。 最近は耳がますます遠くなり、眼も遠近ともに眼鏡を必要とする。 紙…

たまご屋爺さんの独り言 60年 その五 了 爺さんの繰り言はだらだらと長くなるのでこのへんで切り上げるとしよう。 60年、まことにアッという間に過ぎ私も人生の最終コーナーを既に回った。 今から思えばそれは運がとても良い時代に巡り合えたと云うほか…

たまご屋爺さんの独り言 60年 その四 1945年8月15日終戦、その日が近づくといつも思い出す。 私が小学校4年生のとき終戦、生まれ故郷横浜市菅田町の近くにアメリカの敵機B29を迎え撃つ高射砲陣地があったので、終戦直前まで空襲がありそのたびに…

たまご屋爺さんの独り言 60年 その三 今、卵が安い。 先日食品スーパーマーケットを覗いたら10ケ100円と書いてあった。 これでは私がこの仕事を始めた60年前と変わらない。 最近の新聞などにも「卵は15年ぶりの安値」とありその原因は需要を上回…

たまご屋爺さんの独り言 60年 その二 60年前(1959年)、卵一個の小売価格が約10円、牛乳一合瓶(はて判るかな?)が10円であった、学生時代生協活動をしていたのでよく覚えている。 当時、大卒の初任給が13、000円前後、今は190,00…

たまご屋爺さんの独り言 60年 その一 私が見よう見まねで先代からたまご屋を引き継いで60年。 今では三代目がやっているので、先代が創業してから間もなく100年になる。 鶏のおかげで私たち家族はご飯を食べさせてもらっている。 ふと私がこの仕事を…

たまご屋爺さんの独り言 アフリカ豚コレラ 最近の動き

たまご屋爺さんの独り言 アフリカ豚コレラ 最近の動き この問題については過去何度か触れている。 たまご屋の私が何故豚の病気に気を付けているのか、実は大いに関係がある。 アフリカ豚コレラは瞬く間に中国全土に感染は拡大し、コントロールのめどがたって…

たまご屋爺さんの独り言 渋沢栄一(青淵)翁 しめくくり 小林仲治さんは愉快な仲間だ、近くの鐘撞堂山で知り合いとなり付き合いが続いている。 彼は地元深谷市の酒屋「よね源」の親父さんで奥さんと二人で全国の銘酒秘酒を取り扱っている、以前彼は人気漫画…

たまご屋爺さんの独り言 渋沢栄一翁 その五 了 渋沢翁のことを語りだしたら切りがない、それほど奥が深い人なのだ。 翁は合計4回訪米している、いづれも70歳を超えてからという。 それも当時悪化し始めていた日米関係を修復するための旅であった。 190…

たまご屋爺さんの独り言 渋沢栄一翁 その四 渋沢翁が官から民の実業界に転じて数多くの企業法人を創立したことは既に述べた、それは何のためであったのであろう? 時代感覚に鋭い翁は日本の国の力が弱いままでは、先進国のヨーロッパ、アメリカなどに飲み込…

たまご屋爺さんの独り言 渋沢栄一翁 その三

たまご屋爺さんの独り言 渋沢栄一翁 その三 渋沢翁の数々ある業績の中で私が何に驚いているかを話してみよう。 翁は江戸時代の教育を受け勤王の志士となり一時は高崎城を乗っ取るテロを企てた、そうかと思うと幕府の一橋家に仕えて侍となり頭角を現し慶喜公…

たまご屋爺さんの独り言 渋沢栄一翁 その二 渋沢翁はめったにない波乱万丈な人生を送ったものだ。 江戸時代に生まれ明治維新を全身で体験し生き抜いてきた。 渋沢栄一「論語と算盤」現代語訳守屋淳によると次のように書いてある。 生まれた実家は現在の深谷…

たまご屋爺さんの独り言 渋沢栄一翁 その一

たまご屋爺さんの独り言 渋沢栄一翁 その一 新一万円札の肖像画が渋沢栄一翁に決まって以来、その出身地である深谷市は 盛り上がっている。 とくに翁の生誕地である血洗島にある旧渋沢邸「中の家」(なかんち)、渋沢記念館などは訪問者が急増し一部混乱状態…

たまご屋爺さんの独り言 動物愛護のこと その三 了 わが国で豪物愛護のことが話題になってきたのはごく最近のことだ。 世界中を見渡してみれば、ヨーロッパそしてその影響をうけた 北アメリカが早くからこの問題に取り組んでいる。 いずれも牛乳、食肉、卵、…

たまご屋爺さんの独り言 動物愛護のこと その二 私は二代目のたまご屋としてすでに50年以上過ごしてきた。 今は幸い三代目がこれを引き継いでくれ間もなく創業100年になろうとしている。 その間、有り難いことに私達家族は鶏にご飯を食べさせてもらっている…

たまご屋爺さんの独り言 動物愛護のこと その一

たまご屋爺さんの独り言 動物愛護のこと その一 最近Facebookなどのメディアに動物愛護団体と称するグループの活動が目につく。 なにげなくそれを見ていると、私たち畜産業に携わるものにはとても気になりまた腹が立つことが主張されている。 曰く 1、日本…

たまご屋爺さんの独り言 邂逅

先日 埼玉県比企郡嵐山町ににある日本赤十字社埼玉県支部旧社屋(築後114年の西洋建築)で行われたジャズピアニスト山下洋輔のコンサートにカミさんと娘とともにでかけた。 そこは自宅から車で30分の所にある。 私は今から20年以上まえに彼の演奏会に行った…