たまご屋爺さんの独り言 日本のたまご屋冥利

 

たまご屋爺さんの独り言 日本のたまご屋冥利

 

たまご屋の仕事に関わってほぼ60年、それはアッという間に過ぎてしまった。

 

それは第二次世界大戦後に日本がその混乱期を抜け出し、高度成長期を経た後そのバブルは弾け長期の低成長期に入った時期に重なる。

 

我々世代は、誰もが夢中になってその期間を過ごしてきたが、過ぎてみて初めてその期間がとても運の良かったことに気が付く。

 

その間、日本のたまご屋にとっても幸運に恵まれた。

卵がまだ貴重品で誰もが食べられなかった時代から現在に至るまで一貫してその消費量は増え続けてくれたこと。

一方我々が目標としてきたアメリカやヨーロッパの先進国での卵の一人当たりの消費量は「卵とコレステロール問題」などで大きく落ち込み今でもその状態が続いている、最近やっとその誤解がとけて回復しているが日本のレベルよりは少ない。

 

IEC(国際鶏卵委員会)の2017年次統計によれば「各国の年間1人当たり鶏卵消費量(殻付換算)の順位は、1位はメキシコ(363個、前年比8個減)、2位は日本(333個、同2個増)3位中国(307個、同25個増)、、、7位は米国(276個、4個増)、EUの主要国はいづれも250個を欠ける」とある、なお3位の中国は統計に信頼性に問題ありとされている。

 

日本人は賢明にも「卵とコレステロール問題」にはあまり影響を受けづ沢山卵を食べ健康であり、平均寿命も世界一であることは世界中から注目されている。

 

それはなんと云っても卵を含めた食事のバランスが良いことにあると思う、嬉しいことだ。

 

櫛引(深谷市)を歩く 飯桐(いいきり)葉は落ちて赤い実だけが残った。