2008-01-01から1年間の記事一覧

2008年暮

変わった一年であった。100年に一度の経済変動と人は騒ぎ立てる、それはその道の専門家に任せるが私どものたまご屋稼業でも動きは激しかった。 まず世界的な穀物相場の極端な変動があり一喜一憂させられた、私どもに関係のあるトウモロコシについて言えば…

経済は生き物

このところ新聞テレビを見ていると恐ろしくなる、アメリカに端を発した金融不安があっという間に世界中に飛び火し、これが実際の経済活動にも大きな影響を及ぼし始めた。 連日の人員整理、投資計画の凍結などの報道は将来に対する不安の連鎖反応を起こし一気…

年男

72歳、年男の今年もどうやら無事に終えそうである、それだけで嬉しい。 頭はボケてくる、身体はあちこち言うことを聞かないし、立派に老人となってきた。 若い時に老人のことを分かってほしいと言ってもそりゃあ無理な話で、歳をとってみなければ実際のこ…

ぶらりトルコ 番外

すこし「トルコぼけ」していたので、元に戻すために日本の仏教のルーツ奈良、日本の神様の元祖である伊勢を歩いてきた。 近くにある弘光寺の本山参拝団に便乗させてもらい、バスで3日間奈良、伊勢をまわる旅で、参加者は高齢者が多いにもかかわらずかなり強…

ぶらりトルコ 6 パウロ

キリスト教を世界的な宗教にしたのは新約聖書に多く記録を残しているパウロと言われている、彼の生まれ故郷は現在のトルコ国内Tarsusで、地中海沿岸のシリアに近い。 新約聖書にはパウロのことが書いてある、はじめ熱心なユダヤ教徒でキリスト教徒を迫害する…

ぶらりトルコ 5 アザ−ン

ぶらりトルコ 5 アザ−ン トルコを旅しているとモスク(礼拝堂)から礼拝の時を知らせるアザ−ン(呼びかけ)の声にびっくりする、それは拡声器で街中または村中に轟き渡る。 敬虔なイスラム教徒は日に5回礼拝を怠らない、モスクに行ける人は行き、自宅その他…

ぶらりトルコ 4 バザール

私にとって旅の楽しみの半分以上はその国の料理と飲み物にある。 戦後の食糧不足の時に育っているので幸い何でも美味しく食べられる、酒は不幸にして下戸なのであまり多くを語ることは出来ない。 日頃、晩酌は無くてもすむが旅行中はそれを欠かさないように…

ぶらりトルコ 3 母神像

いま私の机の上に粘土で焼成された母神像がある、高さは20cmほどで本物に似せて作られたレプリカである。 アンカラにあるアナトリア文明博物館を訪ねたとき、私がこの像の前で釘づけとなり動かないものだから、カミさんが珍しく気を利かせて後でこっそり…

ぶらりトルコ 2 過酷な歴史

気軽に出かけたトルコであったが、ガイドのメリハさんの喋るトルコの歴史のことが半分も理解できない。 紀元前2000年前後から始まって現在に至るまで、時にはオスマントルコ時代のように時代の主役となり周辺諸国を侵略し領土を拡大した時や、ローマ時代…

ぶらりトルコ 1 日本贔屓

2週間ほどカミさんとトルコをうろついてきた、老人向きのパック旅行であったのでわりとゆっくり出来た。 それでも3,300KMをバスで走り抜けたのでやはり疲れた、メンバー13人の平均年齢も70歳に近い、バスで移動中は居眠りの連続であった、正直なと…

爺ちゃんのおもちゃ

ヘマをやらかして自分の大事にしていたコンピュータ(PC)をウィルスにやられ、そこに記憶させておいたデータを失い、なんだか記憶喪失になった気分である。 あれからほぼ二ヶ月、どうやら立ち直ってきたが、あれ以来ウィルス恐怖症になり、変なサイトは覗か…

テレビゲーム 

週に一度近くに住む孫どもが晩飯を食べにやってくる、ふだんは爺さん婆さん二人の生活で静かだが、小学生を頭に6人がどやどやと乗り込んでくると途端にあたりは戦場となる。 一番小さいのがやっと一歳になったところだから、その親どももついて来るので賑や…

犬も歩けば棒に当たる

この有名な諺は、犬も出歩けば災難に会うのだから余計なことはせぬにかぎるという意味に使われるが、出歩けば良いことにもぶつかる意味にも使われるらしい。 なんだか年をとってから始めたウォーキングを言い当てたようで面白い、急に思い立って歩きだせばあ…

100歳老人

新聞を見ていたら100歳以上の高齢者が今年の9月36千人を超え38年間連続で過去最多を更新し、最近その増えるピッチが更に上がっているとのことである。 この世代の方々は青年時代戦争を体験され、30代で敗戦をくぐり抜けた人たちである、その仲間の…

補聴器

近頃ますます耳が遠くなった、45年以上聞き慣れているはずなのにカミさんの声が聞き取れない。 何回でも聞き返すので、お互いに大声になり時にはかんしゃく玉を破裂させることになる、家の中ならそれで済むが、外へ出るとなるとそうはいかない。不思議なこ…

「ぐうたら」シリーズ

寝る前にちょっと本を読むことにしている。 ごろりと寝ころがって読むのだから、一ページも進まないうちに眠くなってしまうこともあれば、時には面白くなって読み続けることもある。 私の場合、70歳を超えてから夜更かしするとろくなことはない、夜遅く起…

穀物談義

先日、全国的にも上位の飼料会社のトップと話しをする機会があった。 最近世界的に異常な飼料穀物価格の高騰などが話題になったが、悪いニュースの多い中で良いニュースもあった。話のなかで、現在養鶏用飼料の原料は大まかに言えばトウモロコシ60%、大豆…

利根川歩き

「関東平野の隠れキリシタン」を読んでいたら私の住んでいる深谷市の北を流れる利根川流域のことがしきりと出てきた。 徳川家康が生きていた頃、関東平野は利根川をはじめ諸河川が暴れる未墾の土地であり、江戸を発展させるためにはこれの開墾が急務であり、…

ヘマな話

とんだヘマをやらかしたもんだ。 日常、頼りにしている私のパーソナルコンピュータ(PC)が悪質なウィルスにやられ使い物にならない、極端な話これ無しでは一日も過ごせない。 歳をとって記憶力が衰えたのを補うのに丁度良いなどと考えて、脳味噌に詰め込む…

親子蛙

プールで出会う親子がいる、親子と言っても子のほうが40代後半の大男、そのお袋さんが70代の前半であろうかこれまた体格が良い、親子は似るもので、どちらもかなり太りぎみである。 お袋さんは重い体重が腰と膝に負担をかけたらしく歩くのが少々不自由で…

自画像

日本経済新聞の文芸欄になんともすざましい自画像が載っていた、顔のまわりには墨の漢字がまるで殴り書きしたように全面に書いてある、良く読み取れないが、金、栄誉、女、権力、物欲、人相、、、などの文字が踊っている。 作者は井上有一であるという、私は…

荒川の白鳥

先日、深谷市の新井市長と市内畜産団体役員との話し合いがあった、近隣町村との合併で深谷市は埼玉県内でも最右翼の畜産産地となった、昔から葱の生産では全国的に有名であるが、野菜、花卉、植木の生産でもならしている。 合併した深谷市は鶏卵、肉牛の生産…

ご汁(ごじる)

土、日と「草津よいとーこツーデイウォーク」に行って来た、元気よく出かけたのは良いが、山コースで脚を痛め途中引き返すわけにもいかず、脚を引きずりながらやっと宿屋に帰りついた、草津の湯が効いたらしくやっと痛みが治まったところ。 この宿屋は歩き仲…

牛車

第二次大戦敗戦の年から今年でまもなく63年になろうとしている。 月一回、私の通っている新横浜教会のほうから子供たちに戦争敗戦のことで体験したことを話してくれないかと頼まれた、私は敗戦の年9歳であったからその子供たちと同じ年頃であるのだろう。…

「関東平野の隠れキリシタン」

近頃もっぱら「関東平野の隠れキリシタン」という本にはまっている、この本との出会いは先月東京四ッ谷の聖三木図書館を訪ねた時にある。 変わった本があるな、、、と手に取ると、それはずしりとしていて広辞苑の辞書ほどもあった、書架から持ち出し所定の場…

ブログ

この「おやじの独り言」は親しい仲間に直接メールで、相手の迷惑を考えずに勝手に送りつけているのだが、ある時期から同じ雑文を匿名でブログに乗せるようにした、理由は単純で過去に私のPCトラブルで記録が消し飛んでしまったことがあるので、それ以来記録…

地図好き

若い時から地図を見ることが好きだった、なんの地図でもよいのだが一番良く見たのは国土地理院の五万分の一の地図であったろう。 今、身の回りのものを片付け始めているのだが、溜まったこれらの大量の地図類を処分するのはとても辛かった。 これは長年にわ…

新型インフルエンザワクチン接種の優先度

十和田湖で白鳥が「鳥インフルエンザ」H5N1強毒株で死に、そのとなりでカモ類は平気で泳いでいた。 世間では「鳥インフルエンザ」が突然変異を起こし「新型インフルエンザ」となり人類に大きな被害をもたらすと喧伝されている。誤解を恐れず云えば、「新型イン…

かくれキリシタン

付き合いのあるWさん夫妻の紹介で東京四ッ谷の聖イグナチォ教会の隣にあるイエズス会聖三木図書館を訪ねた。 ここは会員制のこじんまりとした図書館で蔵書はおよそ3万冊といわれる、特にキリスト教関係の蔵書がすぐれていて、平日は土曜日にいたるまで夜8…

世界一の長寿食

先日、「毎日の食材は生きる力の素」という題名で家森幸男さんの話を聞いた、カミさんの知り合いの紹介で私はその講演会に出席したのだが、正直のところその講演会の後に行われる懇親会の料理につられた、なんでも全国の隠れた食材を使い一流シェフが腕をふる…