世界一の長寿食

先日、「毎日の食材は生きる力の素」という題名で家森幸男さんの話を聞いた、カミさんの知り合いの紹介で私はその講演会に出席したのだが、正直のところその講演会の後に行われる懇親会の料理につられた、なんでも全国の隠れた食材を使い一流シェフが腕をふるい、参加者もプロの料理関係者が多いという。

迂闊にも講演者の家森幸男さんがどういう人なのかも知らず話を聞いたのだが、90分早口でまくし立てる中身の濃い話にすっかり引き込まれてしまった、後で分かったことだがこの人は実は大変な先生で、20年以上かけて25ヶ国、61地域を健康長寿の秘密を学術調査していて、その世界では知らぬ人はいないそうだ。
現地を訪ね科学的な手法でデータをとり、世界中の長寿地域、短命地域の食事内容、ライフスタイルを調査し結論をだしているので、強烈な説得力があった。

世界一の長寿食とは?家森先生の結論は明瞭である。
1、大豆、またはその加工品を食べる
2、塩分すくなめ
3、魚を食べる、肉はバランス良く
4、牛乳、または乳製品をとる
5、野菜果物を欠かさない
卵が入ってないのは少々残念だが、つまり、現在の日本食そのものであるという。

かっては世界の長寿地域であった所が、生活の変化により伝統的な食生活からファストフードなどに変わり短期間のうちに短命地域になってしまった事例など数多く話されていた、まさに他人事ではない。
懇親会の席では、直接家森先生に話しを聞いたり、ほかの参加者とのお喋りに夢中になってしまい、気がついた時には折角の料理があらかた無くなっていた。