2010-01-01から1年間の記事一覧

法事

法事 先日、102歳で亡くなられた鶏卵問屋の爺さんの四十九日があった、今まで数多くの法事に出たが100歳を越えた人のそれは私にとって初めてである。会場は明るいホテルの最上階に用意され、かかわりのある人たちが50人ほど集まった。 会場にはなんとラテン…

鐘撞堂山

鐘撞堂山 家から車で10分のところに鐘撞堂山はある、標高330mの小さい山であるがとても由緒がある。そのふもとにある谷津池の駐車場からゆっくり登りはじめて約40分で頂上に着く。 いつも平地は歩き慣れているが私にはこの坂道はこたえる、途中何度か息を整…

寿命

寿命 長く取引いただいた鶏卵問屋のお爺ちゃんが先月亡くなった、102歳である。 90歳ちかくまで現役で市場の先頭に立たれ、とにかくお客さんに会うのが楽しみで商売が三度の飯より好きな人であった。 あとを継いでくれた息子さんに先立たれ、問屋の仕事を止…

「草の乱」

「草の乱」 私の住む櫛挽は戦後の開拓地であるため、実にさまざまな人生体験をもった人たちが暮らしている。開拓初代の方々もすでに年老い代替わりが進んで次の世代が中心となってきている。 貴重な経験をもった初代開拓者の話を聞くことは実に為になるし面…

Evernote

Evernote 私が事務所で使っているPC(パソコン)は8年前に手に入れたものだ、その世界では技術革新が激しく新しいものが次々と現れて、宣伝文句にもうお前の持っているものは旧式で時代遅れなのだと圧力がかかる。 そりゃあ新しいものは便利でしょうよ、価…

コレステロール論争

コレステロール論争 最近、日本脂質学会が出した「長寿のためのコレステロールガイドライン」に対して日本動脈硬化学会が反対の声明文を出す騒ぎになっている。 関心のある者にとっては、それらのニュースがWEBまたは新聞などにも流れていることに気がつく。…

台湾の話 中国人の買い物客

中国人の買い物客 まだ台湾の話は続く、たった五日間の旅行中どこででも中国本土の観光客に出くわした。彼彼女らの手はいつも買い物袋でいっぱいである、同じ中国系の人たちであるにもかかわらず本土の人たちはすぐ私にも区別がつく。 聞けば現在の馬総統は2…

台湾の話 八田与一

八田与一 台湾をバスで一周していた時のことである、現地の旅行社のガイドが突然ビデオを流し始めた、こちらは旅の疲れでうとうとしていた最中である。 なにやら画面はアニメで東洋一のダムとか日本人の技術者とか言っている、そのうち良く出来たアニメなの…

台湾の話 茶葉蛋(卵)

茶葉蛋(卵) この前台湾を訪ねてからかれこれ10年になる、今回はJTBの「台湾一周スペシャル5日間」のパック旅行にいつもの歩き仲間四人で参加した。費用はお一人様50,000円で損害保険まで含まれている、あとは個人のお小遣い程度。 この費用で島を一周し、…

第二の脳

第二の脳 車で5分少々のところに埼玉工業大学がある、そこの根岸先生が中心になって地域に開放されたマイコン同好会(今では古い言葉になってしまった)が月一回土曜日の朝10時から12時まで大学の教室で開催されている。 私がこの会に参加してから9年になる…

朝ご飯

朝ご飯 朝5時ごろ起きだして顔を洗いひげを剃ってからお茶野菜ジュースなどを飲む、感謝の言葉(神、両親その他に対して)を呪文のごとく唱えその後自己流の柔軟体操をする、孫どもが起きて暴れださない前に本を読む。 6時半ごろ一人で朝ご飯を始めていると…

爺ちゃんのクラウド

爺ちゃんのクラウド パソコンを使って文字を書くようになってから10年を超えた。おかしなもので私が脳梗塞のため文字を書くのが不自由にならなければ、そんなことはしなかったであろう、私だって自分の手で自分の文字を書きたい。ところが自分の書いたものが…

北京の鶏卵事情

北京の鶏卵事情鶏卵関係の業界紙を見ていたら「中国北京の鶏卵事情」というのがあった、今年の7月に鶏卵流通のプロ6名が北京を訪れその調査結果を報告したものだ、そのメンバーの方々に私は面識がある。もちろん短期間の調査で場所が限られているためそのす…

爺ちゃんの玩具 iPad

爺ちゃんの玩具 iPad 今年の夏は暑さにバテたが少々興奮気味に過ごした、8月末わざわざ池袋まで出向きiPadを手に入れたのである。いつも新しい電子機器に飛びつき失敗していたので今回はしばらく慎重に待つ、と自他共に宣言していたにもかかわらず。 新しい…

シルクロード 三 仏像の顔

シルクロード 三 仏像の顔 NHK番組「シルクロード」30回分を約半月で見終えた。連続して見ることによってそのストーリイの流れが途切れず大きな感銘を受けた。なんでもNHKはこの取材に5年の歳月をかけたという、ほぼ30年前の取材とはいえ肝心な自然の風景は…

シルクロード 二 砂漠

シルクロード 二 砂漠 NHKオンデマンドで番組を見ると別に料金を取られる、そして期日があってそれ以内に見終えないと前払いした料金がフイになる。今回「シルクロード」を割安なパックで6回分945円也、これを購入後2週間以内に見終えねばならぬ。 おかしな…

シルクロード 一 玄奘三蔵

シルクロード 一 玄奘三蔵 NHKオンデマンドで30年ほど前のNHK番組「シルクロード」を見始めてから半月たった、全部で30回シリーズのうち半分を見終えた。1回分が50分なので私にしてはかなり熱をいれてテレビを見たことになる。テレビを見て感動したのは久し…

頭の体操 その三  スクエヤ−ダンス

頭の体操 その三 スクエヤ−ダンス 2001年6月に脳梗塞で倒れた時は65歳であった、仕事が面白い最中でやる気まんまんであったが体力がいつの間にか落ちていたのであろう、一番弱いところの脳がやられた。幸い大事に至らず生き延びることが出来た、いま身体的な…

頭の体操 その二 テレビ

頭の体操 その二 テレビ 最近、珍しいことが起きている,このところテレビにはまっているのだ。自慢にもならないが今まではほとんどそれを見ることはなかった。日中はほとんどテレビの在るところには居ず、夜は夜で夕飯をすませばたちまち眠くなり、9時ごろに…

頭の体操 その一

頭の体操 その一 6月の船旅で一緒になった79歳のH氏はたいへんな読書家である、それも限られた専門分野にかぎらず興味は広い範囲にわたっている、十日間の旅行中話は尽きることがなかった。その時、話がたまたま宗教の話題になった、私がキリスト教と仏教の…

電子書籍 その二

電子書籍 その二 本を読むための新しい電子機器の出現に年甲斐もなく興奮したのはいいけれど、落ち着いて考えてみると肝心なことを忘れていた。たしかに想像を超える電子機器ではあるけれども、それは簡単に言えば書籍をWEBで便利に読む道具である。大事なの…

電子書籍 その一

電子書籍 その一 最近、気が付いてみると活字を読むスタイルが変わってきた。60年以上も従来の紙に印刷された活字に親しんできたわけだが、最近はそれをパソコンの画面上で見る時間が増えてきた、大雑把に云えばその時間は半々、最近はとくにパソコンのそれ…

鳥イン フルに「食べるワクチン」

鳥イン フルに「食べるワクチン」 7/17日本経済新聞WEB版に興味のある記事があった。北里研究所が鳥インフルエンザ用にジャガイモを使い遺伝子工学で「食べるワクチン」の開発に成功したとある。 ワクチン効果のあるジャガイモを飼料に混ぜて給餌すれば一気…

二本杖

二本杖 このところ自宅の周辺を二本の杖を突きながら歩いている、とても具合がよろしい。ただ歩いているのではなく、同時に腕や上半身の日ごろあまり使わない筋肉も使うので気持ちがいい、歩く歩幅も増えるので本人は大真面目である、ところがどうもさまにな…

バルト海クルーズ (7)話す 最終回

バルト海クルーズ (7)話す 今回のクルーズ旅行を終えてつくづく思ったことは、行動の範囲が広いにもかかわらずたっぷり時間があったこと、三度三度の食事には充分過ぎるほどの時間がとれ、それも自分たちで自由に時間を決めることが出来たので余計にゆったり…

バルト海クルーズ (6)歩く

バルト海クルーズ (6)歩く この船STAR PRINCESSは全長290m横幅は50mほどある、最上階の甲板を一回りするだけでも10分ちかくかかる、途中階段も多く見晴らしも良い。北欧の夏は夜明けが早く午前4時にはもう日が昇り、夜は午後9時過ぎまで明るい。朝の6時ご…

バルト海クルーズ (5)食べる

バルト海クルーズ (5)食べる サンクトペテルブルグの二日間があまりにも印象が強かったため、ほかの国々のことはあまり覚えていない。今回は話題を変えて船のなかの「食べる」ことについて話そう。この船STAR PRINCESSは10万トン級客船で最大乗客数は3100名…

バルト海クルーズ (4)エミルタージュ美術館

バルト海クルーズ (4)エミルタージュ美術館エミルタージュ美術館を実際に訪ねてみるとこの美術館はとてつもないものであり、想像していたものをはるかに超えていた。目の前をゆったり流れるネヴァ河からボートに乗ってその全景を見ると、周囲の建物とあわせ…

バルト海クルーズ (3)サンクトペテルブルグ

バルト海クルーズ (3)サンクトペテルブルグ 今回、10日間の船旅の目玉はこのサンクトペテルブルグの二日間にあった。第一ロシアという国を訪ねるのは私にとって初めてであったこと、そこにはエミルタージュ美術館があること、この美術館は40年ほど前、親父…

バルト海クルーズ (2)クルーズの費用

バルト海クルーズ (2)クルーズの費用 デンマークのコペンハーゲンから船に乗ってフィンランドのヘルシンキ、ロシアのサンクトペテルブルグ、エストニアのタリン、ポーランドのグダニア、ドイツのワルネムンデ、スウェーデンのヘルシンボルグによりそして…