鳥イン フルに「食べるワクチン」

鳥イン フルに「食べるワクチン」
 
7/17日本経済新聞WEB版に興味のある記事があった。北里研究所が鳥インフルエンザ用にジャガイモを使い遺伝子工学で「食べるワクチン」の開発に成功したとある。
ワクチン効果のあるジャガイモを飼料に混ぜて給餌すれば一気に大群の鶏にワクチン接種することができる、いま使用できる鳥インフルエンザ用ワクチンは注射で一羽一羽人手でやるしかなく、伝染スピードの速いそれにはとても間に合わない。ニワトリを実際に飼っているたまご屋おやじにとっては大変な朗報である。
ところがどういう訳か続いて「農林水産省などはワクチンを使うと鳥インフルエンザがまん延化する恐れがあり、接種には消極的だ。海外では使用例があるため、北里研究所は6〜7年後を目標に海外向けに実用化する考えだ」とあった。
農林水産省がどういう意味でそのようなことを言ったのかこれだけでは判らないが、養鶏業界過去50年間の経験では今まで数多くあったニワトリの伝染病はことごとくワクチンによって制御されてきた、ニューカッスル病、伝染性気管支炎、白血病などなど。これらの病気に対して以前は抗生物質、化学薬品などを使用したが解決にならず、結局ワクチンがこれらを解決してくれた、抗生物質化学薬品などを使わずにニワトリを沢山飼うことが出来るようになったのはワクチン無しでは考えられない。
日本の技術力をもってすれば鳥インフルエンザの場合も必ずワクチンで解決できると信じている。