電子書籍 その一

電子書籍 その一 

最近、気が付いてみると活字を読むスタイルが変わってきた。60年以上も従来の紙に印刷された活字に親しんできたわけだが、最近はそれをパソコンの画面上で見る時間が増えてきた、大雑把に云えばその時間は半々、最近はとくにパソコンのそれを見る時間が増えてきている、たとえば新聞にしても今までは紙のそれしか無かったのでそれを読むしかなかったが、今ではWEB上でそれを読むことが多くなった。

理由は単純なことで、パソコンの活字は読み手の視力にあわせて画面上のそれを自在に大きくも小さくも出来るからだ、私のように視力が落ちてくるとたとえ眼鏡をかけても紙に印刷された小さい活字を追うのは辛い、最近好きな本でも活字の小さいものは敬遠するようになってきた。

先日、電気店の店先でApple社のiPadに触ってきた、大型店でも予約しないと手に入らないという、なんでも従来の紙を使って印刷される媒体(新聞、書籍など)を電子的に読めるようにした画期的な製品とのふれこみである、私には良く分からないが従来の紙媒体の活字産業をひっくり返してしまうほどの衝撃的なものと騒がれている、なるほど、画面にある本をページをめくるように指でなぞってみるとそのページがめくれる、なんだか気持ちが悪いほど見事だ。

iPadの成功によって,日本をはじめ世界中の電子メーカーがこの分野で近々新製品を出すらしい、私はとても楽しみにしている。

これらの小さな電子的機器にどれほどのテクノロジーが詰め込まれているか、また莫大なソフトウェアーが用意されているのか知らないが、年とった「たまご屋おやじ」にとって必要なことは長い時間読んでいても眼が疲れないことと、自宅にいてもまるで図書館に居るように好きな本を取り出して読むことが出来ることはまるで夢のような話である。