電子書籍 その二

電子書籍 その二

本を読むための新しい電子機器の出現に年甲斐もなく興奮したのはいいけれど、落ち着いて考えてみると肝心なことを忘れていた。たしかに想像を超える電子機器ではあるけれども、それは簡単に言えば書籍をWEBで便利に読む道具である。大事なのは自分の読みたい本がWEBにはたしてあるかどうかなのだ。

パソコンで文章を読むことにはいつの間にか慣れてしまったが、興味のある本を探す方法は旧態依然としている、本屋さんに行く楽しみは特別であることに変わりはない、ある本を買いにいったらその棚にもっと面白い本があった、なんていうことはザラであり醍醐味である、思わぬ発見などはWEBの本屋さんより実際の本屋さんでよく起きる。

新聞などで書評を読んでそれが欲しくなることもある、この場合は書名、著者名がはっきりしているからWEBの本屋さんが便利である、私はAmazonでよく中古本を買うが一冊の本が大阪、九州から届くことがある、それも短時間で、しかも配送料込みでも値段が安い。

肝心な電子機器で読める書籍はどうなっているのだろう?最近の新聞によれば大日本印刷がドコモと提携して電子書籍に年内参入とあった、すでにAppleAmazonKDDI 凸版印刷 ソニー 朝日新聞グループ、その他多くの企業体がこの分野で覇権を争っている、これは間違いなく電子機器の改良と用意される書籍の充実につながる、私たちには嬉しいことだ。

なにも新しい機器にすぐ飛びつくことは無い、今までそれで何度も失敗している、今回はじっくり待ってWEBで読める書籍が増えるのを待つ、それまでは手持ちの古いパソコンをだましだまし使ってその予行演習でもするか。