バルト海クルーズ (2)クルーズの費用

バルト海クルーズ (2)クルーズの費用 

デンマークコペンハーゲンから船に乗ってフィンランドヘルシンキ、ロシアのサンクトペテルブルグエストニアのタリン、ポーランドのグダニア、ドイツのワルネムンデ、スウェーデンのヘルシンボルグによりそしてコペンハーゲンに戻ってきた、その間十日間、いずれもバルト海に面した港町を訪ねた。
この間港に二日間いたのはサンクトペテルブルグだけで、あとは寝ている間に航行し朝になると新しい港に着いている方式であった。
延べの航行距離は3800KMを超えていた、クルーズはちょうど宿泊しているホテルがそっくり海の上を移動して行くようなもので、ある意味ではとても効率が良いし楽である、いままで移動するごとにホテルが変わり旅行トランクの詰め替えしあたふたと旅行していたことを思えばウソのようである、まさに高齢の旅行者にはもってこいだ。
問題はその費用である、クルーズ旅行は高いものだとの先入観が私たちにはある、ところが同行した先輩たちに教えてもらったのだが「クルーズ旅行は値打ちがあり安い」というのだ。彼彼女らが実行している方法を聞いてみると、ツアーに頼らず単独で旅行をするには、まず目当てのクルーズの格安なものを探す、それが出来たら次に目的地までの格安の航空券を探す、もちろんWEB、新聞、雑誌などあらゆる媒体を利用する。その結果私たちの手にしたのは航空代金10万円、クルーズ代15万円しめて25万円前後、これにオプションの旅行代金くらいのものだ、提供されるサービスを考えると確かに値打ちがある。
船はその部屋によって料金は大きく異なる、海が見える部屋とそうでない部屋では二倍ほど料金が違う、しかし食事、娯楽など共通のサービスは同等なので私らはもちろん窓なしの部屋をとった。
なるほど工夫すれば費用はけっして高くはない、オプションの旅行は自分で選べるし、その街を自分の足で歩けばさらに楽しいしお金も掛からない、疲れていれば船の中で遊んでいればよい、それも億劫ならデッキで昼寝することができる、とても自由度の高い旅なのである