バルト海クルーズ (1)音信不通

バルト海クルーズ (1)音信不通

「独り言」をお休みしている間にバルト海を船に乗ってぐるりと一回りクルーズしてきた、情けない話だが行く前はバルト海がどこにあってどのような国々がその海に面しているのかさえ知らなかった。
カミさんの従姉夫婦に誘われてこれに加わった、なおメンバーは彼らの友人夫妻が加わって都合三組の老夫婦となった、Hさん79歳を頭に、Kさん76歳、そして私が74歳、一番若いうちのカミさんですら70歳をとっくに超えている、普通ならそんな年寄りばかりが旅行社のツアーを頼らず単独で旅をしようとすれば誰もが心配してくれる、ところが彼らは平気の平左。
船のたびはのんびりしたものと勝手に想像して、「独り言」を書く時間があるだろうと思い自分のPCを持ち込んだ、ところが船は無線LANになっており、私の旧式なPCではこれに対応できない、自宅でやっているLANコードを使ってみようと思い頼んだがそんなものは無いと言う、いかにも「遅れているなあ」という目つきだ、あるいは私の英語では通じなかったかもしれない。
結局のところ船の上から「独り言」を発信することは出来なかった、せっかく重いPCを持ってきたのがフイになった、ところがHさんの奥さんは海外でも通信できる携帯電話でスイスイ娘さんとメールのやり取りをしている、これにはギャフン。
そういうわけでドタバタ船のたびは始まった。