豪州からの牛肉

豪州からの牛肉

先日、日本経済新聞を見ていたら「牛肉の輸入構造が変化」とあった、なんだろうと思ってよく読むと、なんでも2001年当時わが国の牛肉輸入量はアメリカ産と豪州産が47%づつで両者は拮抗していた、ところが2009年になるとアメリカ産が16%豪州産が75%と大きく変化したとある。

その間に何が起きたのであろうか?2003年12月にアメリカでBSEが発生し、それが日本国内で大きく報道された、牛丼チェーンなどはいち早く牛肉をアメリカ産から豪州産に切り替え、それがまたニュースになったりした。そのためにアメリカ産牛肉を嫌い豪州産に人気が移ったものと思われる。

その間、アメリカ国民はBSEを牛肉のごく一部の問題としてとらえ、平然と自国の牛肉を食べ続けた、そのため牛肉の消費量が特別落ち込んだわけでもなく、その後アメリカでBSEが人間の健康問題を引き起こしたとも聞いていない。だが日本ではいまだにアメリカ産のそれは豪州産に比べて人気が悪い、事実と違うがそれが現実である。

いわゆる風評の怖さであるが、特に食品の場合マスメデイア、WEBなどをとおしてマイナス情報のみが増幅される、現在情報量が多くて一見良さそうなことだが、真実を見抜くことはかえって難しくなってきたように思われる。

さて宮崎県で発生した口蹄疫は人間には感染しないとされているがはたして消費者はどう反応するのか?