餃子

中国産餃子の中毒事件で大騒ぎが起きている、不可解な事件でいろいろと原因を推測されているが、日本の大企業が太鼓判を押した中国の食品工場でもこのような事が平気で起こる、おそらく餃子原料に付着した農薬ではなく、故意かミスによる農薬の混入であろう。 
強力な検査体制をとっていても故意にやられては敵わない、このことはなにも中国に限ったことではない、もしミスであればその管理体制が問われるが急成長している時代にはその点が盲点になったに違いない、日本でもその時期同じような事故があったので、偉そうに中国だけを責めることは出来ない、日本が解決してきたように中国も解決してくるだろう。

餃子をはじめ加工食品の多くを中国に頼る日本の台所事情はいまやそれ無しには考えられない、食料のみならず日本の経済は今までアメリカを頼りにしてきたが今や中国が第一のお得意さんである、輸入も輸出もこれからともかく中国抜きでは考えられない。
国産の食料より安い食料品を求める日本国民がいるかぎり冷凍加工食品の輸入は続くに違いない、同時にリスクも背負い込む。

話はとぶが、鶏卵であれば新鮮鶏卵であろうが冷凍液卵であろうが中国からの輸入量はきちんと把握されている、抜き打ちに残留農薬や残留抗生物質の検査も行われている、ところが加工食料品となるとそれに含まれる鶏卵の数量も検査体制も分かっていない。
中国産の鶏卵で一つ心配なことは、日本で守られている抗生物質などの厳しい使用基準がどれほどのレベルで守られているかである、日本ではそれを守らないと直ちに取引先を失うはめになる。
今後否応なしに中国産の鶏卵と国産のそれとの競合が起きる、その時同じ土俵で同じ競争条件で戦いたいものだ。

今回の事故で中国の食品産業は高い授業料を払い、そのレベルを上げてくるに違いない、かって日本の製品が「安かろう、悪かろう」の時代から、世界中で高品質の代表となったことを中国が知らないわけが無い。
食品にたいするリスクは輸入、国産を問わずこれからも付きまとう、自分たちの食生活は自分たちで守るしかない。