台湾の話 茶葉蛋(卵)

茶葉蛋(卵)

この前台湾を訪ねてからかれこれ10年になる、今回はJTBの「台湾一周スペシャル5日間」のパック旅行にいつもの歩き仲間四人で参加した。費用はお一人様50,000円で損害保険まで含まれている、あとは個人のお小遣い程度。
この費用で島を一周し、そこそこのホテルに泊まり三度の食事もちゃんとついている、この旅は現地のガイドが一人付きっ切りで、彼は日本語で冗談を飛ばせるほど言葉が達者であり有能であった、パック旅行はたしかに効率が良く費用は安いが自由はきかない、なか四日間ほど朝5時に起きて7時には出発、夜は8時ごろまで動きまわった。別にそれに不満があるわけではないが、ただ一つの不満は強制的にお土産屋に連れ込まれ時間をとられたことぐらい。
今回一番びっくりしたのは台湾中どこへ行ってもコンビニエンスストアそれも日本でおなじみのセブンイレブン、ファミリイマート、、、が目に付くのである、10年まえにそれらがあったのか記憶にない。
たしかに便利であるから旅行中あちこちでそれらの店に寄った、どの店でも日本人にとっては店中異様な匂いがする、漢方薬を煎じているような、、、。よく見ると何処でも支払いをする一番良い場所に「おでん」とともになにやらどす黒く殻の割れた鶏蛋(鶏卵)がぐつぐつ煮られている、茶葉蛋というが匂いの発生源はこれだ。聞けばこれは鶏卵をウーロン茶、八角、五香粉、紹興酒、黒砂糖、その他で煮込んだものらしい、台湾の人たちはこれを食べれば長生きできると信じて疑わない。一ヶ日本円で20-25円する、普通の鶏卵が一ヶ10円前後で売られて居るので店にとっては価値ある食材であるし、集客力にもなっている。
ためしに買って食べてみたがなかなか乙な味がする、それを食べて長生きするかどうかは分らない、しかし身体に良いと信じて食べるほうが疑って食べるより遥かによいことは分っている。