シルクロード 二 砂漠

シルクロード 二 砂漠

NHKオンデマンドで番組を見ると別に料金を取られる、そして期日があってそれ以内に見終えないと前払いした料金がフイになる。今回「シルクロード」を割安なパックで6回分945円也、これを購入後2週間以内に見終えねばならぬ。
おかしなもので期日を設けられると案外見てしまうものだ、30回シリーズのうちあと2回分を残すのみとなった。
「猛暑のさなか日昼外を出歩いてはいかん」この夏はかかりつけの医者の云うことを珍しく守り、家にもぐってそのテレビを見ていた、なんとシルクロードでは「灼熱・黒砂漠 〜さいはての仏を求めて〜」をやっていた、今年はテレビを見ていても番組まで暑い。
中国の長安からローマにいたるこの「絹の路」はあの恐ろしい砂漠をいくつも越えて行かねばならぬ、地表の砂は70度になり、気温は50度を超える。私など一日も持たないであろうが、その中、70歳を超えたべトウィンの族長は先頭にたって駱駝に乗りキャラバンは一日30KM以上を行く、野宿しながらさらに旅を続ける、それでも砂漠ほど良いところは無いと族長は言っていた。
砂漠の生活は日本人には分りにくい、水が無ければ死の世界、テレビを見ただけでは本当のことは分からない、歴史的に仏教は西の砂漠を越えるごとに消滅してしまった、仏教には日本のような湿度が必要なのであろうか?砂漠に近い風土を背景に生まれたキリスト教イスラム教を本当に理解することは日本人にとって容易ではない。
このシリーズを見て、いま読んでいる旧約聖書の荒れ野の世界がおぼろげながら見えてきた、機会があれば本物の荒れ野を訪ねてみたい。