コレステロール論争

コレステロール論争

最近、日本脂質学会が出した「長寿のためのコレステロールガイドライン」に対して日本動脈硬化学会が反対の声明文を出す騒ぎになっている。
関心のある者にとっては、それらのニュースがWEBまたは新聞などにも流れていることに気がつく。
有難いことに、そのガイドラインの要約また反対の声明文なども各学会の公式ホームページで見ることが出来る、早速読んでみた。
専門の医学学会のものであるため門外漢の私には判りにくいが、要は現在日本の医学界で採用されている適性血中コレステロール濃度レベルは低すぎて実態に合わないこと、現実に長寿者のコレステロールレベルは統計的にもっと高いところにあること、現状はレベルを低く設定することで高コレステロールの患者数を増やし投薬を増やし、喜ぶのは製薬会社と医者であること、と日本脂質学会は主張しているようだ。
これに対して主流の日本動脈硬化学会は現在のレベルを設定した立場だけに猛反発している、その反対理由は専門的すぎて私には理解できない。
ただ分ることは多額の研究費を製薬会社から受け取る日本動脈硬化学会の先生方が国家の医薬行政に深くかかわっている不公正さは見当がつく。両学会の先生方が暗闇でどのような戦いがあるのか分らぬが、自分のコレステロール値が気になる人は両学会のホームページを見ることを薦める。
日本脂質学会   http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsln/guideline/guideline-abstractPDF.pdf
日本動脈硬化学会 http://jas.umin.ac.jp/