「卵たちが戻ってきた」とでも訳すのであろうか。
いまアメリカのマスコミをちょっと賑わしている話題。
今年の2月「アメリカ人のための食生活指針(Dietary guidelines for Americans)」が5年ぶりに改定された。
そこには従来一日あたりコレステロール摂取量300mg以下という目標値があったが、新しい指針ではその部分が学術的に意味がないと削除された。日本も急きょそれにならった。
卵はコレステロール含有量が多いとして目の仇にされてきたが、これでその汚名がやっと晴れる。
思えば今から40年前の1975年、若かった私たち養鶏家仲間が当時の国立栄養研究所に協力して「卵の多食と血中コレステロール濃度変化」の人体実験に取り組んだ。
私は一日に卵10個食べるグループに属し、10日間必死になって食べきった記憶がある。
その時すでに血中のコレステロール量は、身体自身が調整していて食べ物のそれがそのまま単純に移行するものでないことが判っていた。
とにかくたまご屋にとっては嬉しいニュースである Eggs are back。