たまご屋爺さんの独り言 たまご屋の誇り 20220219

 

 私たち80代半ばの仲間はいずれも終戦後(1945)の食料不足時代を子供ながらに経験している。

お茶碗に一粒でもご飯を残すと母親に叱られた。

 

有難いことに経済の復興とともに食料不足も改善され徐々にではあるが肉牛乳卵など貴重な畜産物も食べられるようになり、子供たちの体格は目を見張るほど大きくなった。

当時日本の畜産家の目標は少しでも欧米の生産レベルまたそれの摂取量レベルに少しでも追いつくことであった。

 

幸い卵の分野では一人当たり摂取量で大きく欧米を引き離したのである。

日本 340個 (年一人当たり)  欧米 220-240個 (IEC  2020)

 

欧米は以前それが日本を大きく上回っていたが逆転したのは欧米が卵とコレステロール問題で影響を受け、日本はあまりそれが無かったことによる。

 

現在日本は世界で平均寿命の長さを誇る。

それを支えるのは一つに日本型の食事で卵を沢山食べるからであると思う、私どもたまご屋はその一翼を担っていることを誇りに思う。

 

櫛引(深谷市)にて

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