肉卵牛乳は身体に悪い?

昨日(8/16)は私どもの農場のある埼玉県北部の熊谷気象台は日本最高の40,9度Cを記録した、なんでも74年ぶりの記録更新であるとのこと、人間さまが熱中症死するくらいだから、ニワトリたちにとっても辛い一日であった、なかには熱中症死するものもいた。

暑さで寝苦しい夜を過ごしても何故か朝は早くから目が覚めてしまう、いつものようにNHKの早朝ラジオ番組を聴いていると、「健康ライフ」で浜松医科大学高田明和先生が、一週間にわたって「健康長寿 脳と栄養の医学」というタイトルで、肉卵牛乳など動物性蛋白の摂取と脳の健康について話していた、仕事柄、動物性食品と人間の健康問題となると、つい聞き耳を立ててしまう。

「肉食は身体に悪い」「牛乳は子牛のためのオッパイであって人間には良くない」 「卵を食べるとコレステロールがたまり、心臓病、脳卒中になる」などと世間はいろいろと姦しい、有名な先生やらマスコミが先頭になって言うものだからややこしくなる。
終戦の日から62年、現在にいたるまで日本人の食生活は劇的に改善された面が大きい、特に肉卵牛乳摂取量の増大がそれに貢献した、終戦後一貫してアメリカ型の食生活の良い所を目指してやってきたが、最近になって悪いところまで真似してしまったとの反省がある、日本型食生活とアメリカ型の食生活の中間点が理想的な食生活であることは間違いないようである。

問題なのは理想的食生活レベルにとどまらないで、行過ぎてしまうことにあり、特に脂肪の取り過ぎに問題があるようだ、あれほど脂肪が足りなかった日本型食生活も今は既に過剰であるという、それで肉卵牛乳にとばっちりがくる。
それにつけてもアメリカ人の太り方は異常であるが、やはりその中でも賢い人たちはその問題に気がつき自己調節している、つまり太っていない、日本人もうかうかしているとその二の舞になりかねない。
私たちが永く食べ続けてきたものに悪いものはなく、要は食品全体のバランスであり、食べる量の調節ができるかどうかにかかっている。
肉卵牛乳の悪口を云う先生もいるかと思えば、今朝の高田先生のように味方してくれる者もいる、それでバランスが取れているのかも知れない。