テレビゲーム 

週に一度近くに住む孫どもが晩飯を食べにやってくる、ふだんは爺さん婆さん二人の生活で静かだが、小学生を頭に6人がどやどやと乗り込んでくると途端にあたりは戦場となる。
一番小さいのがやっと一歳になったところだから、その親どももついて来るので賑やかさを通りこす、爺さん婆さんは孫の顔を見るのは嬉しいが、皆が帰ったあとぐったりしている。

晩飯もさることながら、二人の小学生の狙いはテレビゲームにある、家ではそれをやらせて貰えないらしく、晩飯が終わり小さい子供たちが家に帰ると早速ゲームを始め、その喜びようは大変なものである。
横目で見ているとそれは非常に良く出来ていて、大人でも夢中になってしまう、日本のテレビゲームが世界中に売れまくっているのも分かる気がする。

嫁さんと婆さんがどういう取り決めをしたのか分からないが、自分の家ではテレビゲームは出来ないが婆ちゃんのところで週一回出来るようにした、つまり年寄りに花をもたせたらしい、孫たちが喜んで爺さん婆さんの家に来てくれれば嬉しい、ゲーム機とソフト代は年寄り持ちだから嫁さんの勝ち。

子供たちがこんなに夢中になるテレビゲームを勉強の妨げになるからと取り上げるのも一法、子供たちはじきに飽きるからと自由にさせるのも一法、どちらが正解なのかわからない、あるいは両方正解なのかも知れない。
無責任かもしれないが、どのような時代であっても自分たちの正しいと信じた方法で子育てするしかない。