犬も歩けば棒に当たる

この有名な諺は、犬も出歩けば災難に会うのだから余計なことはせぬにかぎるという意味に使われるが、出歩けば良いことにもぶつかる意味にも使われるらしい。
なんだか年をとってから始めたウォーキングを言い当てたようで面白い、急に思い立って歩きだせばあちこちにトラブルが出てくるのはやむを得ない、身体に良いと思って始めたのに膝、腰を痛めて逆に歩けなくなったりする。

近くに住むY先生は80歳を過ぎても現役の医者である、どうしてそんなに元気なのかある時聞いたことがある、先生は一言「快食、快便、快眠じゃよ」と答えた、先生に背筋をピンとたててそう言われると本当に説得力がある、だが言われたことは明快でわかり易いがそれを実行するとなると意外に難しい。
私が歩きだしてからほぼ一年になるが、時々膝の痛みなどに襲われるが「快食、快便、快眠」はおおいに改善された、歩けば腹が減るし、腸の動きが良くなるらしくやたらにオナラが出る、よく食べれば良く出る、適度に疲れるから悩み事があってもわりと良く眠れる。

先週土日と「第一回きらり川口ツーデーマーチ」に参加した、とにかく元気な爺さん婆さんの参加者が多い、なかには歩くことを仕事?にしている人たちがいる、歩くのが楽しくてしょうがないのである。
同時にスタートしても一時間もすれば歩くペースが同じ人がわかる、声を掛ければ婆さんでも爺さんでも歩きながら会話ははずむ。

すでに市街地化が進んでいる川口市であるが、地元のボランテアの人が用意したとっておきのコースを歩くのであるから楽しい、車では行けない路地をたどって歩き、新しい住宅地のうらに突然赤山城址金剛寺が現れたり新郷貝塚公園があったりする、安行の植木村は健在であった、園芸は市街地化しても喜ばれて生き残れる仕事だ。
「犬も歩けば棒に当たる」膝の痛みをかかえながらあちこちとうろつき廻り、今度はどんな棒に当たるのか、、、こんな生活が歩け無くなるまで続きそうだ。