たまご屋爺さんの独り言 2019年 暮

たまご屋爺さんの独り言 2019年 暮

 

 今年もいろいろな事があった。

特に台風19号にはなす術がなかった、自然の優しさと共に恐ろしさをイヤっというほど知らされた。

 

毎年のことだが12月になるとその年を振り返ったり、過去の記録などを見る機会が多い。

 

たまたま今から20年前にカミさんとイギリスを旅した時の記録が出てきた、もうその頃の記憶はほとんど残っていないのでこれをきっかけに思い出すことができた。

以下

 

「イギリスたまご事情余談 イギリス人は古いものが好き」

Cambridge郊外、Lawlence夫妻の家に泊めてもらう。

3歳、1歳の子供のいる子育て真っ最中の若夫婦の家庭で、奥さんが日本で高校の英語助手をしていた頃からの付き合いがある。この家を二人で3年前購入しロンドンのアパートから引っ越してきた。

当時日本円で2400万円したという、100坪くらいの細長い庭があり、レンガ作り2階建て、延べ60坪くらいのごく普通の住宅なのだが、ここから話が違ってくる。

この家は150年前に建設され、当時馬具の販売店として使用されていた。

旦那のChrisはこの古い家がとても気に入っていて2階の床が少々ゆがんでいてもぜんぜん気にしていない。

150年前の建設証明書やら図面、100年前の写真などがこの家とともに新しい住人に引き継がれてゆく。

私達が割りこんだため、若夫婦はそのbedroomを私達に譲ってくれた。無骨ともいえる頑丈な木製のbedは150年のこの家に起きた歴史を確実に支えていた。

日本に戻って新聞を見ていたら、各国の住宅の耐用年数が出ていた(今新築した家が何年持つか)、日本27年、アメリカ45年、イギリス75年。Chrisは次に引っ越すときには、もっと古い家を探すと言っていた。

 

櫛引(深谷市)にて 曇り

キャベツ畑にて