たまご屋爺さんの独り言 渋沢栄一翁 その三

たまご屋爺さんの独り言 渋沢栄一翁 その三

 

 渋沢翁の数々ある業績の中で私が何に驚いているかを話してみよう。

 

翁は江戸時代の教育を受け勤王の志士となり一時は高崎城を乗っ取るテロを企てた、そうかと思うと幕府の一橋家に仕えて侍となり頭角を現し慶喜公の弟とともに1867年パリ万国博覧会随行した、その旅行中に明治維新となり帰国。

今度は明治新政府の大蔵省に迎えられ、数々の改革をおこなった。

ところが大久保利通との対立で官を退き、実業界にはいる。

その後の活躍は翁を「日本資本主義の父』と言わしめた470社の企業法人の設立につながる。

 

たった一人の人間のリーダーシップでこれほどの多くの仕事ができるのか!ただ驚くばかりだ。

 

翁が何をやるにつけても一貫して貫いているのは「和魂洋才」、つまり江戸時代の教育が根っこにあると思えてならない。

怒涛の如く押し寄せた西洋の思想文明に負けることなく,洋才の良いところは取り入れ日本の良いところは残す、これを頑固に貫いた。

 

これが翁の真骨頂のようだ。

 

深谷市櫛挽にて やまいも(自然薯)のつるが毎日のびている。