たまご屋爺さんの独り言 世界畜産事情
このところ世界の畜産の変化が激しい。
特に中国での変化がその国だけでなく世界中にその影響が広がっていくことだ。
現在の米中経済冷戦の影響が、あらゆる分野で世界中に拡大しているように私どもの属する畜産の世界でも起きている。
以前から取り上げてきたが、2年前中国で発生したアフリカ豚コレラはコントロール出来ず既に国内の半分近くの豚が失われ国外にも感染が広がっている。
いまやそれは北朝鮮を経て隣の韓国まで来ている。
このことはこれから長期にわたって世界中の豚、牛、鶏肉の値段を混乱させる。
新しいニュースが入ってきた。(wall street journal 11/6)
今度は中国の乳製品事情の変化のこと。
従来中国の人たちは、牛乳、チーズ、バター、脱脂乳などにあまり重きをおかない食生活を送ってきた。
そのため国内にそれらの生産体制がない、ところが豊かになったことと若い世代がそれらを好むことによりこれらの需要が急増した。
これらの生産体制を国内で整えるには時間がかかるので間に合わず、輸入に頼らざるをえない。
喜んだのは「米国、欧州、オセアニアの酪農家で脱脂粉乳の卸売価格はここ1年間で、それぞれ31%、39%、49%上昇した。米国乳製品輸出協会によると、これら3地域における11月の平均価格は1トン=2683ドルとなり、2014年10月以来の高値となった。一方、全脂粉乳の卸売価格は前年同月比で14%上昇した。」
いずれ日本の肉類、乳製品の値段に影響がでる。
事々左様に世界は繋がっている。
急に涼しくなりました、段々と秋が深まっています。