たまご屋おやじの独り言 2002年6月

たまご屋おやじの独り言 2002年6月
28/June/02

United Egg Producers 動物福祉に対応

いよいよアメリカでも動物福祉問題に対応し始めた。

ヨーロッパで動物福祉のためケージ(バタリー)を禁止する法律が可決されたりその動きは激しいものがある。取り組みの方法は違うがいよいよその動きがアメリカでも始まった。

と言うよりもアメリカ鶏卵生産者連合(United Egg Producers)が先手をとってFMI(Food Marketing Institute)、NCCR(National Council ofChain Restaurants) とともに動物福祉に対するガイドラインを打ち出した。これは採卵鶏にとどまらず酪農、肉牛、豚、七面鳥を含んでいる。

アメリカ鶏卵生産者連合(UEP)は全米を代表する鶏卵の団体であり、トップ150の生産者は総羽数の三分の二の1億8千万羽を代表している。これらの生産者は新しく打ち出されたガイドラインにもとづく認定生産者になるべく準備をすすめている。

詳しくは、
www.meatingplace.com
http://www.fmi.org/

21/June/02

AVIAN INFLUENZA IN CHILE&SENEGAL OIE報告

6月21日、OIE報告(http://www.oie.int/eng/info/hebdo/AIS_66.HTM#Sec4)によれば、最新のチリ−,セネガルのAIの状況がわかります。

20/June/02

有機農産物も危険?

ドイツからの便りによれば、牛のBSE問題を発端に大きく揺らいだ食の安全性問題もようやく落ち着きを見せてきたが、その矢先今度は有機農産物として生産された鶏卵,鶏肉が除草剤ニトロフェン(発ガン性物質として10年前に禁止)に汚染されていたことが判り、大きくマスコミに取り上げられ騒ぎとなった。安全と考えられていた有機農産物もその信頼性が揺らいだ。「有機農産物も危険?」、「一体何を食べたらいいの?」となった。

調査が進むにつれ、その生産に使用された配合飼料の穀物が汚染されており、それもその穀物旧東ドイツ時代の農薬倉庫に保管されていて、その間に汚染された事がわかった。ドイツ人らしからぬ杜撰な管理だ。有機農産物生産農家の責任でないことがわかったが、たとえ有機農産物であってもそのリスク管理が出来てなければこのような事が起こりうることがわかった。

ドイツの農林大臣キュナスト女史は有名な有機農業推進者である。その急激な改革は慣行農業者との間に軋轢を生んでいる。ドイツ国会で野党が大臣の責任を追及するなどこの騒ぎの背景には多分に政治的な臭いがする、この問題が収まるまで時間がかかりそうだ。

ちなみにこの大臣は鶏のケージ飼育禁止の急先鋒であり、その法案を押し通した。

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