ハイブング村寺子屋開校式

カトマンズの街からランドクルーザーで山道を2時間以上、そこからは車で行けないので歩いて1時間弱、そこにハイブング村はあった。

戸数約70戸、険しい山肌に張り付くようにして、段々畑を耕してトウモロコシ、ヒエ、野菜などをつくり農業だけで生活している、各農家のまわりには鶏が10羽前後母鶏とヒヨコが餌をついばんでいた、見わたしたところ現金収入になる仕事はほかになさそうだ、今の日本人の目からすれば本当に貧しい山村である。

今日は私たちがお手伝いした、さいたまユニセフ協会の「ネパールに寺子屋を」運動のひとつで、この村に寺子屋が完成し、その開校式が行われるのである。
村中の人たちが集まったのではないかと思われるほどの人がいた。

その建物はまだ完成してなく村人が懸命にペンキを塗っているなどおおらかなものである。

深谷市の各自治会にお願いして書き損じはがき、切手などを集めていただきそれをまとめた金額が年間150万円ほどになる、これをさいたまユネスコに届け寺子屋建設運動に使ってもらっている。

このハイブング村のそれは材料費約150万円、建設は村人総出で9M*12Mの建物が出来上がり、土間のままであるが90人の小学生の収容が出来るという、すでにさいたまユネスコでは大小はあるが55の寺子屋をネパールに作ってきた。

帰り道天候が急変し大雨となった、せまい急な坂道は川のようになった、ランドクルーザーでも思うように動かない、ゆるんだ路肩を踏めば谷に落ちる、我々は生きた心地がしなかったが慣れた運転手は平気なものだ。

そんなこともあったが開校式で見た子供たちの嬉しそうなキラキラした目を思い出すと疲れは吹き飛んだ。