チョモランマ 畏れ

一週間のカトマンズー滞在中、一つだけ贅沢をした。
ほんとうのところはヒマラヤ山脈を近くに見てトレッキングしたかったのだが、体力的にも時間的にもそれはあきらめた。

カトマンズー空港より特別な小型機でヒマラヤ山脈の南側(ネパール側)をチョモランマの近くまで遊覧飛行するのがあるという、早速これに申し込んだら一人15000円ほど取られた、この金額は通常ネパール人の一ヶ月の給料以上にあたる大金だ、早朝空港に駆けつけると今日は天候が悪く中止だという。
懲りずに翌朝また行ってみたら運よく飛ぶことになった、20人乗りのプロペラ機は世界中からきた観光客で一杯であった。

順繰りにコックピッドから見た白いヒマラヤ山脈とチョモランマには思わず絶句した、ここは神様のいられる領域である、人間など近寄る場所ではないとさえ思った。
一緒にいた日ごろ冷静なIさんも「これを見ると人間なんて地球に食いついている寄生虫に過ぎない、、、」と口走った。

短い期間であったがネパールの旅は刺激的であった、当分ネパールぼけが続きそうだがひとまず報告を終わりとする。