ボケとグーグル

ちょっとカトマンズーに居ただけで頭の様子がおかしくなり、なかなか元に戻らない、新しい環境に慣れにくいと同時にそれに慣れてしまうと、また元の状態に戻りにくいらしい。
もの忘れはますますひどくなり、いつもまわりに迷惑をかけている、そのうち迷惑をかけていることすら判らないようになるのかと空恐ろしい。

去年の夏、私の頼りにしているPC(パーソナルコンピュータ)が強力なウィルスにやられ、そこに溜め込んでいたデータを一挙に失い、記憶喪失状態におちいった、それから一年弱なんとか立ち直ってきたところ。
生身の脳みそもだめ、頼りのPCもだめとなると「なにを頼りに生きようか」の状態であった。

経済学者野口悠紀雄の本を読んでいたら、この先生はグーグル(Google)のメール(Gmail)機能を自分の脳みそがわりに、いやそれ以上にフルに使いこなしているらしい。
ピーンとくるものがあったので、メールの仕組みを全面的にGmailに切り替えてから半年が過ぎた。

メールアドレスとGmailに変えたことによって、それまでわんさと来ていた迷惑メールは今のところ無くなり嬉しいかぎりだ、それどころかGmailの強力な排除機能によって大事なメールまで迷惑メールとして処理されてしまう場合があるので気をつけている。
これは覚えておく必要があることをメールにして自分宛になんでも送りこんでおく、順序はかまわず、また分類もしない、あとはグーグルの強力な検索で関係のある言葉を使いそれを探し出す、まるで魔法のようだ。

頭の弱ってきた前期高齢者にとってはまさに魔法の杖、突然魔法使いになった気分なのである、しかも費用的にもタダ同然。
Web上にデータがあるので、カトマンズーのインターネットカフェで30分あたり1ドル払いこれにアクセス出来た、まさに生きてて良かったのが実感である。