田植え

田植え 岡部小5年生

田植え

私が住んでいる深谷市の農村部では、たとえ農家の子供であっても田植えの経験のある小学校生は少ない。私が卒業した小学校は当時横浜市の農村部にあったが、たしか田植え時期の農繁期になると学校は休みとなり子供たちも田植えの手伝いをさせられた。
当時、田植えはすべて手作業であったから、農家は猫の手を借りたいほどの忙しさであり、つらい仕事であった。
今は、たとえ小さな兼業農家でも田植え機を用意し、高齢であってもらくらく仕事をこなしているので、子供たちの出番はない。
先日、地元の岡部小学校5年生50名、岡部自然を愛する会、岡部RCが連携して昔ながらの田植えを行った。メンバーのなかにはプロの水田農家もおり、指導には事欠かない。会場の水田には当日メンバーによって採集されたエビガ二、タニシ、カブトエビが展示され、またメンバーの一人であるホタル博士館野さんが育てているホタルの幼虫も持ち込まれた。
子供たちはどろんこ遊びが出来るので大喜び、それでも1000平方メートルある水田の半分植えるのに50人で2時間ちかくかかってしまった。ここで時間切れとなり、あとの半分はプロ農家が田植え機で20分もかけずに終えてしまった。
子供たちがこれらの作業をとおして何を感じ取ってくれたか分からないが、会場の水田に到着した時と、帰る時とでは顔つきが変わっていた。