ブータン

ブータン

ちょっと前の話であるが、今年受け取った年賀状のなかで妙に気になる一枚があった。これはTさんからのもので、葉書にはブータンのスナップ写真と要点次のようなことが書かれていた。
「昨年8月一ヶ月ブータンの山小屋にこもって勉強してきたこと、そこはあの世とこの世の接点で、今日の経済学が捨て去った価値を再考するに理想郷と考えたこと、勉強の課題はただ一つ”人の叡智に期待できるか否か”」とあった。
私がまず驚いたことに、Tさんは自分で医薬関係の会社をおこし、国内は勿論海外との仕事も多く世界中を飛び歩く国際的なビジネスマンである、時間はいくらあっても足りないはずだ。その彼が貴重な時間を使って直接彼のビジネスに関係のないことを、こともあろうにブータンで勉強をしている、、、。彼は私より一回りは若いはずだから、社長としては油の乗り切ったところであろう。
そんなこともあってブータンに興味をもち、何冊かの本を読んでみた、そのなかで特に面白かったのは今枝由郎の「ブータン仏教から見た日本仏教」があるが、それはともかく、今度は自分でそこを訪ねてみたくなってしまった。
とても一ヶ月山小屋にこもるほどの元気はないが、短期間でも彼が「なぜブータンなのか?」を探ってみたい。