小山川の初夏

小山川の初夏

近所の歩き仲間と小山川を歩きだしてもう何年になるだろう。仲間は70代が三人、60代が一人の四人組である。ところが最近残念なことに一人体調を崩し、今は三人で歩いている。
週2回、雨でない限り年間をとおして同じ場所を冗談を言いながら歩く。なんの変哲もない河川敷なのだが話しながらの約2時間はあっというまに過ぎる。
この川は利根川の支流で自宅から車で10分のところにあり、川沿いにある見馴川公園に車をとめ、川上に向って一時間歩いて折り返してくる。桜の時期は千本桜といわれるほど見事な花が見られる。
このところ、河原に生える葦のなかでヨシキリが大きな声だしてしきりに鳴いている、声はすれど姿は見えない。川鵜が魚の姿を追っている、これが時々利根川のほうから大群で編隊を組んで現れる。また小鷺から大鷺、時には青鷺まで顔をだす、それらの優雅な姿は美しい。
今日は大きな青大将がゆうゆうと川を泳ぎ渡っていた、また中くらいの亀がいつもの定位置にいて人が来ると川に飛び込む。
大きな鯉の群れを見つけて爺さんどもは大声をあげてはしゃぐ。
良く見ていると、なんでもない河川敷であるが自然は休むことなく時を刻んでいる。