変身

7月22日午後7:00、高崎市市民文化会館のメインホールは大勢の人で一杯になっていた。
マルガリータ恩田リサイタル」(歌手デビュー20年とキューバ友好勲章受章記念)、カミさんと仲間を誘って会場へ駆けつけた。
彼女は50歳を越えてから、若い時の夢が捨てきれず、プロ歌手としてデビュ−し今年で20年目のリサイタルである。
激しいキューバのリズムにのって、マルガリータはその情熱をぶつけるがごとく歌いまくる、とても70歳を過ぎているとは思えない。舞台のバックではキューバのプロのダンサーがそれをしなやかに身体で表現する。
突如、太ったキューバのおばさんが舞台に現れた、司会者の紹介によればチェ.ゲバラの娘さんであるという。私たちの年代のものにとって彼は英雄の一人である。そんな事もあり会場はおおいに盛り上がった。
実は20年以前のマルガリータさんは鶏卵問屋恩田商店の奥さんであり、私ども農場の大事なお得意さんであった。旦那さんを若くして亡くし、また本人が交通事故に遭うなど不幸が重なるなかでの歌手としての再出発、変身であった。女は強い。