たまご屋おやじの独り言 鐘撞堂山 初冬


 このところ雨がなく、からからの天気が続いている。雪国の人たちには申し訳ないが、すこし乾きすぎである。
早朝歩くことにしている鐘撞堂山の山道も枯れた落ち葉でおおわれ、マッチ一本で山火事がおきる危険な状態である。
ひきつめられた落ち葉の上を歩くのはとても気持ちがいいが、気をつけないと足をとられる。とくにくだり坂があぶない、先日も落ち葉で隠れたくぼみに足をねじり痛い思いをした。
歩いていてわくわくするような春の風情とちがって、この時期はまた特別である。いつもは通らない山道をゆくと思わぬところにマムシ草の赤い実を見つけたり、山椒の樹の大木を発見したりする。
とくに冷え込ん日の朝、頂上からスカイツリーがよく見える、それも眼鏡なしの肉眼で、すこし嬉しくなる。