たまご屋おやじの独り言 四国お遍路 民宿岡田

 高知県のお遍路の旅は室戸岬の二十四番最御崎寺にはじまり、海岸沿いに高知市四万十川をへて足摺岬にいたり、最後は愛媛県の四十番観自在寺に顔を出して終わった。
足の痛みに苦しめられた旅であったが、歩きの部分をバス、電車、タクシーでしのぎなんとか予定をこなし帰ってきた。それからほぼ一ヶ月たつが、以外と痛みは長引き回復は遅れている。
徳島県のときもそうであったが、今回も行く先々で出会った人たちの印象がとても強い。
足摺岬に行く途中、大岐(おおき)海岸にある民宿岡田に泊まった、その晩同宿したのは70歳の歩き遍路、横浜市のKさんのみ。民宿のおかみさんは私と同じ76歳、元気。今でも一人で宿をきりもりし、もうここで50年もこの仕事を続けているという。
夕飯を一緒にしながら話したKさんの話が凄い。昨年彼が歩き遍路をしていたとき、私が足を痛めた神峯寺の坂道で転倒骨折し、三ヶ月高知市の病院に入院していたが、今は治ったからまた歩き遍路を始めたことなど、、、。つられておかみさんが話しはじめた、20年前ここに泊まったアメリカ人夫婦お遍路が怪我をして、その面倒をみた話を皮切りに、面白い話が続く、なんたって50年分の話はつきない。。
Kさんがポツリとつぶやいた、「これだからお遍路は止められない」と。


岡田のおかみさん 写真を撮るといったらめかして出てきた

横浜のKさんと話ははずむ

20年前の思いで、アメリカ人夫妻とおかみさん

大岐(おおき)海岸