たまご屋おやじの独り言 ほんとうの「食の安全」を考える―ゼロリス

 著者畝山智香子さんによる『ほんとうの「食の安全」を考える―ゼロリスクという幻想』を読んだ、畝山さんは国立医薬品食品衛生研究所の主任研究官である。
いままでに「食の安全」については、いろいろな本を読んできたが彼女の云うことが一番説得力がある。
私は長い年月鶏卵の生産販売に携わってきたので、食の安全問題にはとても敏感だ。
特に科学的にみて論拠がないのに、いわゆる風評被害でどれだけ食品産地が泣かされてきたことか、そしていまでもそれが続いている。
無責任なマスコミがそれを面白おかしく煽り立てる、新聞、雑誌、TV、それにネット情報などなど。
「食の安全」についての情報量は多いほど有り難いが、あまりにも玉石混交だ。そのなかで彼女の論説はキラリと光っている。
1、食品添加物残留農薬の安全性
2、発ガン物質のリスク
3、オーガニックは優れているか?
4、サプリメントについて
5、健康的な食生活にもっとも大切なことはなにか?
などが面白かった。
畝山さんの食品安全情報blog http://d.hatena.ne.jp/uneyama/