たまご屋おやじの独り言 究極の卵かけご飯

 お遍路の話はきりがないので、中断して「卵かけご飯」の話。
先日、NHKTV「ためしてガッテン」の番組で、「卵、98%使い切りワザ」があった。
この番組は人気がたかくその影響力も大きい、それも今回は卵の白味にポイントをあわせ、その利用のしかたで肉料理が柔らかくジュウシーになることなどを実演していた。
出演していたのは日本食で有名な料理人野崎洋光さん、こともなげにつぎつぎと白味をいかした和食を作り上げていた。
それにも感心したが、びっくりしたのは番組の最後に野崎さんが「私の好きな卵の食べ方は、じつは卵かけご飯なのです、それも自分の流儀で」といってその方法を伝授してくれた。
茶碗に盛ったご飯の両端にスペースを作り、一方に卵の黄味だけ、他方に白味だけを入れる。醤油味で交互にご飯とまぜて食べ、最後に全部をかき混ぜて食べる、つまり卵かけご飯の味を三回楽しむというのだ。これは素材の味を最大限に生かす和食の真髄ともいえる。
恥ずかしながら私は70年以上この方法で卵かけご飯を食べたことがない、早速試してみる。
これはたまげた、まったく別の味がする。どうぞお試しあれ。


黄味と白味をご飯の両端に分けて入れる、まず最初は交互にご飯とまぜて食べる、その後ぜんぶ一緒に

卵を入れる前の豆ご飯と卵