たまご屋おやじの独り言 「毛沢東の大飢饉」

 気になっていた親の法事も無事すませほっとしている。
皆さんに心配をかけた体調のほうも自重しているせいか悪くなってはいない。
クルーズ中、また家に帰ってからも部屋にこもって静かにしていたため、退屈紛れに本を読んでいた。
600ページ近くある「毛沢東の大飢饉」草思社をやっと読み終えた、これはまことに恐ろしい本である。正直、身の毛がよだつ。
たかだか半世紀まえ、1958−1962年の中国で起きた人災による大飢饉のことである。
中国で一部公開されはじめた共産党の極秘文書をもとにしているだけに説得力がある。
苛酷な大飢饉のなか中国国民が生き残るため何をしたか赤裸々に記されている。
この本が世界的に注目されたため、現在の習主席は警戒している。
中国共産党は今でも毛沢東を神格化するためこの事実を隠している。
著者は香港大学ならびにロンドン大学教授フランク・ディケータ。