すばらしい映画を観た。
わざわざ東京神田の岩波ホールまで出かけていった甲斐があった。
とくに無人の小型ヘリコプターを使い飛翔するミツバチを追う画面は秀逸で、なにもトリックを使わず、すべて実写されている。
女王蜂とこれを追って雄蜂は空中で交尾すると話には聞いていたが、それもリアルに撮られていた。しかも交尾のあと雄蜂は力つきて女王蜂から離れ地上に落下して死ぬ様子まで写っていた。
また暗くて狭い巣箱の中のハチたちの様子なども見事で、医療用の内視鏡カメラが使われたという。蜂どうしのコミュニケーションに用いられるいわゆる「ミツバチのダンス」や、女王蜂の誕生の様子など興味深い画面が続く。
技術的な素晴らしさもさることながら、この映画の本題のテーマは現在世界的に起きている蜜蜂の減少問題を追うことにある。
そのためにスイス、アメリカ、中国、オーストラリア、オーストリア、、、とカメラは駆け巡った、そして結論を得た。
興味のある方は是非この映画を観てほしい。
