たまご屋おやじの独り言 鐘撞堂山の祠(ほこら)

 鐘撞堂山の西コースを登っていくと中腹に小さな祠がある。そこには古峯神社と書いてある。レンガ造りの質素なものだが、いつもきれいに清掃されている。きっとだれか当番がいて大事にそれを守っているにちがいない。

山のふもとの部落に住む馬場さんに聞いてみた。

なんでも、昔この村に大火があったそうだ、その時村の人たちは二度とこのような災難に会わぬよう、火伏信仰で有名な栃木県鹿沼市にある古峯神社にお参りし、その祠を鐘撞堂山に設けた。
今現在でも毎年村の人たちは代わりばんこに鹿沼市の古峯神社をお参りし、そのときお参り出来なかった人たちの分までお札をもらい各家庭に配布している、また鐘撞堂山の祠もきれいにしているという。
大きな災害を機会に、村一体となってそれを忘れることなく、また注意を怠らないためにこの祠は大事な役目をはたしている。


まわりにはギボシの花が一杯

トラノオの花も一杯