船はソレントの沖合いに停泊した、ここには大型船が横付けできる港が無い。
そこで船に備え付けの小型ボートで上陸する、その小さな港は切り立った崖の下にあり、ここから小型バスでやっとよじ登り、高台の大型バスに乗り換える。
海にそった狭い崖道を北上一時間、ポンペイにつく。風光明媚であったがちょっと怖いドライブであった。
わが国ではつい先日、木曽御嶽山の噴火で多数の痛ましい犠牲者を出したばかりだが、ここポンペイはAC79年(今からやく2千年前)、近くのヴェスヴィオ火山が噴火し、当時八千人はいたとされるポンペイの街は一瞬のうちに火山灰に埋もれた。
当時ポンペイはローマの植民市であり、古代ローマの生活そのものが火山灰の下にそっくり残された。
現在では、科学的な発掘作業もほぼ終わり、観光客に開放されている。
その二千年前の現場に立つ感銘は何にも変えがたい。