たまご屋爺さんの独り言 鶏魂供養祭
神奈川県の主な養鶏団体が主催して毎年この時期に鶏魂供養祭が行われる。
場所は南足柄市の大雄山最乗寺、今年も100名弱の関係者が集まった。
この供養祭は私の知る限り50年以上継続しており、私も出来る限り参加してきた。
50年以上ともなると、参加する同業者の顔ぶれもすっかり変わり、2代目あるい3代目となり会っても誰だか判らない。
参加者は私のように神奈川県出身で、他県に農場を移動した人たちも多い。
私たち日本人は昔からすべての動物にも魂があるという考え方を受け入れてきた。
それが仏教伝来によるものか、あるいはそれよりずっと以前の自然崇拝アミニズムによるものか私には判らない。
それはともかくとして、他の生き物を殺して食べることによってのみ成り立っている私たち人間は、根源的に自然を畏れ敬う気持ちを持っている。
特に鶏をはじめ家畜を生業としている私たちにはその気持が強い。