たまご屋爺さんの独り言 イスラエルにて 死海

たまご屋爺さんの独り言 イスラエルにて 死海

なんとも恐ろしい名のついた「死海」である。

淡水湖であるガリラヤ湖を流れ出た水がヨルダン川となって南下し、周辺の土壌の塩分を吸収し次第に乾燥し、死海に流れ込む。

この「死海」は出口の無い塩の湖である、高温乾燥地帯であるので湖水の塩分は限界点にまで濃縮される。

その結果として、この湖の塩分は通常の海水の10倍で30%ある。

魚一匹いない、ここでは普通の生物は生きて行けない。

あたりは緑の樹一本無く荒涼とした世界だ、「死海」とは良く云ったものだ。

巡礼の旅に少々疲れ気味の我々仲間は夕方、86才を先頭に水着になってこの「死海」に入ってみた。

中腰の深さの処で言われたとおり、後ろ向きにゆっくり大の字になって湖中に倒れ込んだ。
不思議な浮遊体験と塩水の効能か我々は大ハシャギ、元気を取り戻した。