たまご屋爺さんの独り言 歎異抄 その三 了
「善人なほもて往生をとぐ。いはんや悪人をや」。しかるを世のひとつねにいはく、「悪人なほ往生す。いかにいはんや善人をや」。
この本で最も知られた言葉だ、その本当の意味は「親鸞さまはこうおっしゃった」と唯円は説く。
読んではみたが正直言って、私にはその意味が良く分からない、ことごとさようにこの本には謎のような言葉に満ちている。
それはそうであろう、法然、親鸞はそれぞれ20年以上従来の仏教を比叡山で修行を重ねた。
これでは一部の人たちを除いて、善人、悪人を含めた一般大衆を救うことは出来ないとの結論に達した。
そこで考えに考えて到達したものは仏教としては革命的な教えであった。
この本は不思議だ、良く分からないがそれでいてまた読みたくなる。
それは人間にとって、一番大事なことに触れている気がするからだ。
機会あるたびにまた読んでみよう。
了