たまご屋爺さんの独り言 2018年 暮
ふと気がつけば年の暮れ、まったく月日は飛ぶように飛んでゆく。
私の親父が亡くなって既に25年以上になるが、その居間にたしか良寛の漢詩「夜半」の掛け軸があったように思う。
調べてみると
半夜 良寛(1758−1831)
回首五十有余年
人間是非一夢中
山房五月黄梅雨
半夜蕭蕭灑虚窓
首ヲ回ラセバ五十有余年
人間(じんかん)ノ是非ハ一夢ノ中
山房五月黄梅ノ雨
半夜蕭々トシテ虚窓ニ灑グ
それを見た当時の私は、何と陰気な詩だなくらいにしか感じなかった。
ところが私本人が八十路を超えてみるとまるで感じ方が違う。
ズシンと腑に落ちるのだ。
「良寛」ならずとも、人生晩年の老いと寂しさを感じないわけにはいかない。
2019年の抱負?
良寛のように欲をかかず、取り敢えず2020年の元旦を元気に迎えたい。
みなさま良いお正月を。