鳥インフルエンザ(7/2)

Chicagoで一週間ほどぶらりぶらりしてから家に戻ってみると、茨城県水海道市鳥インフルエンザが発生し大騒ぎになっていた。昨年一月京都府での鳥インフルエンザの発生のこともあり、ついに来るものが来たと関東地方の養鶏家に衝撃が走った。首都圏は最大の鶏卵生産地であり、なかでも茨城県は全国一である。その影響力は京都府の比ではない。

今日現在判っている事は、同じ鳥インフルエンザであっても病勢がとても弱く、京都府の場合のように鶏を大量死させるものではない。それ故、発生元とされるA養鶏場の自主的な検査機関への検査依頼がなければこの病気は未だに見つかっていなかった筈である。鶏の死亡率の多少の変化、及び産卵率の異常などは、鶏卵の生産現場では鳥インフルエンザならずともしょっちゅう起きることである。その点でA養鶏場のとった真面目な態度は評価される。

しかし法律とは怖いもので、真面目に自主検査を申し出たものが検査に引っかかった場合、自分の鶏が全部法律によって殺処分されてしまうのが現実である。勿論、それに対する補償はあるが、受けたダメージを補うにはあまりにも少ない。

ぶらりぶらりの筈が少々シリアスな話になり申し訳ないが、しばらく愚痴話を続けることになるかも知れない。