鳥インフルエンザ6月26日H5N2確定 水海道市 茨城県 

6月26日、残念ながら関東地方の養鶏地帯のど真ん中茨城県水海道市のA養鶏場でH5N2が確定した。私ども関東地方にて養鶏場を経営しているものにとっては、ついに来るものが来たと衝撃が走っている。予想されたシナリオのなかでも悪いほうになりかねないことが心配されるからだ。

感染源の詮索はこれから専門家によってなされるであろうが、はっきり判ったことは昨年の山口県京都府鳥インフルエンザ事件は79年ぶりの特殊な事件ではなく、日本中どこにでも毎年起きうる病気であるであることがはっきりした。つまり病気の様相がすっかり変わってしまったに違いない。

もし水海道市のA養鶏場が真面目に産卵の異常を信頼のおける研究機関に検査を依頼していなかったら、今でもこの鳥インフルエンザH5N2は表面化していなかったであろう。採卵養鶏の現場では死亡率の多少の変化、産卵率の異常などいつでも経験する、鳥インフルエンザ以外に生産性を乱す要因はいくらでもあることを現場は知っている。またぞろ、無責任なマスコミは通報の遅れをなじるが、とんでもない話である。

今朝(6月30日)、鳥インフルエンザの抗体陽性反応のあったA養鶏場の隣接5養鶏場の殺処分が決定した。皆殺しクリーン作戦も鳥インフルエンザの初期には必要であろうが、茨城県のような養鶏密集地帯では限界がある。数千万羽を鳥インフルエンザで殺した海外の事例に、日本の状況が酷似してきている。ワクチン使用を含め新しい対応が必要だ。