ぶりぶり通信 復活の弁

ぶりぶり通信 復活の弁

 歳をとるとごくつまらないことにも「ぶりぶり」と腹を立ててしまう、老化現象の一つであるらしい。
先日も先方の電話に腹を立てついガチャリと途中で切ってしまった、わりとのんびりしている性格なので今まではこんな事はめったになかった。
やはりその症状は進んでいるのであろう。
最近、鳥インフルエンザのストレスが溜まっているのであろうか、やたらに腹が立つ。
やはり「ぶりぶり」より「ぶらりぶらり」の精神状態がいちばんよろしいのだが。

ストレスを解消するには、自分の好きなことに夢中になればよろしい、と理屈では判っていてもなかなか思うようならない。
脳卒中のリハビリのために始めたワープロパソコン通信によるメール配布もかれこれ4年がたった、一番嬉しいのはこのメール配布によって先輩、仲間が増えたことであろう。
仲間のAさんが面白く名付けてくれたのが、病気直後でふらふらしていたから「ふらふら通信」少し良くなって「ぶらぶら通信」更に回復して「ぶらりぶらり通信」と進化してきた。
それが「ぶりぶり通信」では進化どころか退化になってしまう。

このメール配布復活のきっかけを作ってくれたのがR銀行のT支店長である。
刑事事件を起こした小企業に対して金融機関の眼は厳しい,なにより信用を大事にする銀行にとってそれは当然である。
わが方も大変厳しい条件を突きつけられたし,飲まざるを得なかった。
T支店長との厳しい商売の話を終えて、「ところで地元にはあなたのメール配布を楽しみにしていられ人たちがいる、復活されては?」と話題を変えた。

メール配布謹慎中の私にとって思わぬ言葉であった、この半年間何処へいっても頭を下げ続けてきた私にとって何よりも嬉しい言葉であった、「苦しい状況をありのままに書いたほうがよいのでは?」とも話してくれた、迂闊にも目頭が熱くなってしまった。
これらの言葉がメール配布復活の後押しをしてくれた。