Square Dancing

脳卒中のリハビリのためにSquare Dancingを始めてからもうかれこれ四年になる。
週一回のレッスンを受けるわけだが、最初のうちは嫌で嫌で仕様がなかった。
歩くだけの簡単なダンスだとカミさんに騙されて始めたのが間違いのもと、これが私にとっては大変難しく一大苦行なのである。
ただひたすら病気のリハビリになると信じて耐えてきた。

私の場合右半身に麻痺が来たので、脳が指令を出してもそのとおり運動ができなかった。
Square DancingはCaller(音頭とり)の掛け声に従って決められたステップを踏まなければならない、つまり頭で理解したことを直ちに理解して行動に移さねばならない。
その部分の回路がうまく繋がってないのでうまくステップを踏めない、Square Dancingはチームダンスであるから一人がトラブルと全体が壊れてしまう。
「壊れたのはお前が責任だぞ!」と無言の圧力がかかる、たちまち冷や汗やら脂汗かでぐっしょりになってしまう。
てなことを四年繰り返しているうちに少しはステップを踏めるようになった。

先日横浜の国際展示場で全国Square Dancing大会があった、全国から一流選手?が600名ほど集まった。
よせばよいのにカミさんと参加してみた、会場にはアメリカSquare Dancing協会のトップCaller二名がきて音頭をとっていた。
本場の英語のCallはとても聞き取りにくい、日頃日本的英語のCallに慣れているためであろう。
最初のうちは「壊し屋」専門であったが、そのうち耳が慣れて聞き取れるようになった、こうなりゃーしめたものである。

さすがトップCallerともなるとリードが上手い、会場を楽しい雰囲気に盛り上げてしまう。
石の上にも四年、初めてSquare Dancingが楽しいものであることに気がついた。